"Our Iceberg is Melting" John Kotter リンク先はamazon.co.jp
リーダーシップ論、とりわけ変革するリーダーシップに関しては定評のあるコッターによる、ペンギンの世界に喩えたお伽話の変革論。ペンギンがブリーフケースを持ち歩いたり、97ページものパワーポイントのプレゼンテーションを作っちゃったりするわけだが(爆)、そこはお伽話ということで。
物語は、ペンギンの群れの中で仲間たちと交流することよりも周囲を観察することが好きな、ちょっと変わり者なペンギンのフレッドが、自分たちの群れが住んでいる氷山が壊れるかも知れないということに気づいたことから始まる。
フレッドが相談した、気短だけど問題解決能力の高いリーダーペンギンの一匹であるアリスのおかげで、長老ペンギンの一匹で慎重だけどリーダーシップのあるルイス、頭はよくないけどペンギンの群れ皆に愛され信頼されているバディ、「教授」と呼ばれるだけあって知的で頭はいいけど話が衒学的になりすぎるジョルダンによる、変革チームが結成される。
我々がよって立つ足下にある氷山が溶けて壊れてしまうのではないかという、今までの常識を覆す疑問を抱いたフレッドに対して、100%確信を持てない仮説を信じるべきではないという反対論を持ち出すノーノー。ノーノーは変革反対派の代表格で、やがて自分たちの住んでいる南氷洋の氷山に定住するという伝統を捨てて状況に応じて氷山を渡り歩くという新たなビジョンを示されると、今の氷山を出ていったら天敵に喰われてしまうに違いないという説を説いて回って、ペンギンたちを不安に陥れる。
同様に、ペンギンたちを不安に巻き込んだのは、移住がペンギンたちの習慣になってしまったら職を失ってしまうかも知れないと心配した幼稚園の先生ペンギンによる、子供ペンギンたちに対する不安をかきたてる教育だった。
これらの反応に対して、5匹のチームはうまく機能する。単にペンギン当たりがいい(「人当たり」とは書けない^_^;)としか思えないバディも、ちゃんと役立つ場面がある。
ノーノーよりも難しい敵は、移住すると決めたものの移住先を探す「スカウトペンギン」に食料を捻出することだった。なんとなれば、ペンギンたちは家族のために魚を捕ることは当たり前と感じても、家族以外のものに食料を採って与えるという習慣がなかったからだ。しかし、その伝統を打ち破ったのは、前例にとらわれない幼稚園児のペンギンだった。ペンギンの親たちにも楽しいイベントを企画し、そのイベントの参加料として魚2匹を提供するようにし向けたのだった。
……そして、ひとつの氷山に定住することが当たり前だったペンギン一族は、氷山の状況によって別の氷山に移り住むことを苦にしない新しいカルチャーを獲得するようになった。ルイスは、子供たちや孫たちといった新しい世代に、自分たちの経験を語り伝える語り部になる。
☆★☆★
久しぶりに英語を読んだので、むちゃくちゃとろい^_^;。でも、久しぶりに読んだのが寓話風の平易な英語だったので、100ページ強の英語を2時間半ぐらいで一気に読めた。内容はシンプルだったけど、企業や組織の変革に必要なことを一通りおさらいできたと思う。
リーダーシップ論、とりわけ変革するリーダーシップに関しては定評のあるコッターによる、ペンギンの世界に喩えたお伽話の変革論。ペンギンがブリーフケースを持ち歩いたり、97ページものパワーポイントのプレゼンテーションを作っちゃったりするわけだが(爆)、そこはお伽話ということで。
物語は、ペンギンの群れの中で仲間たちと交流することよりも周囲を観察することが好きな、ちょっと変わり者なペンギンのフレッドが、自分たちの群れが住んでいる氷山が壊れるかも知れないということに気づいたことから始まる。
フレッドが相談した、気短だけど問題解決能力の高いリーダーペンギンの一匹であるアリスのおかげで、長老ペンギンの一匹で慎重だけどリーダーシップのあるルイス、頭はよくないけどペンギンの群れ皆に愛され信頼されているバディ、「教授」と呼ばれるだけあって知的で頭はいいけど話が衒学的になりすぎるジョルダンによる、変革チームが結成される。
我々がよって立つ足下にある氷山が溶けて壊れてしまうのではないかという、今までの常識を覆す疑問を抱いたフレッドに対して、100%確信を持てない仮説を信じるべきではないという反対論を持ち出すノーノー。ノーノーは変革反対派の代表格で、やがて自分たちの住んでいる南氷洋の氷山に定住するという伝統を捨てて状況に応じて氷山を渡り歩くという新たなビジョンを示されると、今の氷山を出ていったら天敵に喰われてしまうに違いないという説を説いて回って、ペンギンたちを不安に陥れる。
同様に、ペンギンたちを不安に巻き込んだのは、移住がペンギンたちの習慣になってしまったら職を失ってしまうかも知れないと心配した幼稚園の先生ペンギンによる、子供ペンギンたちに対する不安をかきたてる教育だった。
これらの反応に対して、5匹のチームはうまく機能する。単にペンギン当たりがいい(「人当たり」とは書けない^_^;)としか思えないバディも、ちゃんと役立つ場面がある。
ノーノーよりも難しい敵は、移住すると決めたものの移住先を探す「スカウトペンギン」に食料を捻出することだった。なんとなれば、ペンギンたちは家族のために魚を捕ることは当たり前と感じても、家族以外のものに食料を採って与えるという習慣がなかったからだ。しかし、その伝統を打ち破ったのは、前例にとらわれない幼稚園児のペンギンだった。ペンギンの親たちにも楽しいイベントを企画し、そのイベントの参加料として魚2匹を提供するようにし向けたのだった。
……そして、ひとつの氷山に定住することが当たり前だったペンギン一族は、氷山の状況によって別の氷山に移り住むことを苦にしない新しいカルチャーを獲得するようになった。ルイスは、子供たちや孫たちといった新しい世代に、自分たちの経験を語り伝える語り部になる。
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久しぶりに英語を読んだので、むちゃくちゃとろい^_^;。でも、久しぶりに読んだのが寓話風の平易な英語だったので、100ページ強の英語を2時間半ぐらいで一気に読めた。内容はシンプルだったけど、企業や組織の変革に必要なことを一通りおさらいできたと思う。