ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

入院生活 11日目 とうとう水を抜く羽目に(涙)

2007-07-02 22:00:00 | 肺炎闘病記
(以下、入院中に付けた日記より一部を編集して掲載)

 昼間よく寝たせいか、なかなか寝付かれず。しかし、それでも夜半過ぎには眠れたものらしい。5時40分過ぎまで眠った。

 朝の検診でさっそく血液検査のために血を抜かれる。ナースさんが「やっぱり右の肺の音が弱い」と一言。うーん、血を抜かれること、やっぱりアリですか……でも、退院が近くなるのなら、それも覚悟しなければ、という今日。

 朝食後に主治医のドクターが顔を出す。熱の下がり方からいって水を抜かなくて大丈夫じゃないかという観測も聞いたが、抜くとすれば今日とも確認した。

 9時過ぎ、点滴……当番のナースさん、左腕に針を刺したものの静脈を逃す(涙)。で、右腕に針を入れかけた時、ナースコールで呼ばれてレントゲン撮影。点滴が始まっていたらレントゲン撮影は30分以上遅くなるところだった……やり直しはよかったのかも^_^;。レントゲン撮影が済んで、改めて右腕に点滴。

 今日のこの時間、会社では合併の記念行事をやっているんだよなぁ……今日のイベントのためのビデオ撮りの日は入院した日だったし、本当に今回の会社イベントには縁がない(涙)。

 昼食後、14時前に主治医のドクターが来た。「血液検査の結果はすごくよくなっているんですが……水が若干増えています。もう抜きましょう」との結論。がーん……。

 ま、点滴や採血よりは痛いが局所麻酔はかけるということだったから、メスを入れるわけではないようだ。

 というわけで、今は処置への呼び出しを待つ身となった。簡単に退院へのチケットは出してもらえないということか、トホホ。水さえ抜いてもらったら、退院日程は示されるはずだから、あとひとふんばりと思おう。そもそも、ここに入院したのは、肺に水がたまっているのを通院では処置できなからというクリニックのドクターの判断だったから、入院11日目にして本質的な問題と向かい合ったというか。安静にしとけば引いてくれるほど簡単な症状ではなかったわけだわ、何せ5月末から足かけ3ヶ月(もう7月に入ってる^_^;)も私の身体の中でしぶとく居残っている病気なのだから。

☆★☆★

 ……いや~、人間、経験したことのないことを経験するってすごいことだなぁ(汗)。

 いきなり病室が処置室になると知った時に、まずびっくり。手術室というほどではなくても、どこか別の部屋で施術されるものと思ったから。

 背中から、というのが次のびっくり。しかも、横たわるのではなく、ベッドの上に尽きだしたサイドテーブルの上に枕を置いて、その枕の上に突っ伏してしがみつくという不可思議な格好をさせられた。

 ドクターが引っ張ってきた超音波スキャナ(?)は、注射器を打ち込む場所を見つけるために使用された。自分は上半身裸になって、腰回りに大きな紙おむつのようなシートを広げられ、さらに丸い穴が開いたポンチョ風の不織布をかぶせられて(丸い穴は、背中の肋骨下辺りに来た)腕にテープでそれを留められた。

 次に局所麻酔。3回針を差し込まれたような感触(深く刺すのに3回に分けたのかも知れない)の後は、あまり痛みはなかった。しかし背中では、さっそく、50ccの液体を吸い込む太いシュリンジのついた注射器で、水鉄砲のように、私の胸膜から水を抜き出し始めた……(汗)。

 胸水は、ビールのような色だった。膿があったらもっと濁るそうで、膿ではなかったのが幸い。検体用にまず350cc、つまり7回注射器で水を抜かれて、これは何かの薬品を混ぜてヘパリン化。ピーカーに入った薄茶色の水は少し泡だっていて、気の抜けたビールのように見えた(汗)。

 さらに作業は進み(汗)、結局13回、約650ccの胸水(中ジョッキ1杯分やんか^_^;)を抜かれた。痛くはなかったが、右肩にひくっと神経に触れるような感覚が走ったので、そこで中止してもらった。注射の跡は、大きな絆創膏が貼られた。

 次はレントゲン(車椅子で運ばれた……施術の直後にトイレに行った時には自分の足で歩いていけたのだが)。

 すぐにドクターが結果を教えてくれた。「肺にはまだ水がかなり残っていますが、これから減ってくるでしょう。検体で肺炎以外の病気による胸水かどうかをチェックします。肺炎の治療については点滴による抗生剤投与は夕方で終了し、明日から内服薬に切り替えます」「木曜日にまた血液検査とレントゲンですね」「そうです」……残った胸水については、もう抜かないそうだ(安堵)。

 今日の検査によって条件をクリアし火曜日か水曜日の退院という期待はかなわなかったが、木曜の検査でOKが出れば金曜日に退院というところが一番現実的だろう。土、日と休んで、週明け月曜日の職場復帰という線か……。

 局所麻酔が効いているし思ったほど辛い処置ではなかったので、直後もけっこう元気。でも、しばらくは横になっていよう。

 夕方、担当ナースさんが清拭用に温かいタオルを持ってきてくれた。今日はお風呂に入れないので、この気遣いはありがたかった。実際さっぱりしたし。

 今週のジョナ・ケイより。「障害は、あなたが信じているほど、克服しがたいものではないのです」……今回の水抜き(後で調べたら、胸腔穿刺という方法だった)は、まさしくそうだった。案ずるより産むが易し、というか。

 夕食中に、明日からの飲み薬をもらう。毎食後に抗生剤のクラビットを1錠、胃薬のムコスタを1錠、ということで割とシンプル。

 夜のナースさん回診では、右の胸も呼吸音が以前より大きく聞こえるようになったというコメント。背中の注射跡に貼った絆創膏も、異常なし。