ネタは降る星の如く

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今さらながら、参考サイト

2007-07-20 13:00:00 | 肺炎闘病記
 今さらながら、退院後に肺炎・胸膜炎を理解するために参考にしたサイト・URL(入院中にはPC持ち込みが制限されていたため、ネット環境が携帯に限られてて調べられなかった)から、要旨を紹介する。

 入院中にこれらの記事を読んでいれば安心もできただろうが、一方で、生半可な知識を得てしまうとドクターにとって扱いづらい患者になっただろうなという気もする(苦笑)。

 以下は、医学の知識がない素人である自分が、肺炎・胸膜炎と診断されて、自分の症状と治療に関係があるだろうと判断した部分を抜書き引用している。特に、肺炎・胸膜炎に関心をもって本記事を読んでいる方は、私の引用でなく、元記事の全文を読んでいただきたい。

メルクマニュアル家庭版 市中感染肺炎
市中感染肺炎を起こす最も一般的な細菌が肺炎球菌です。そのほか、インフルエンザ菌、レジオネラ菌、マイコプラズマ、クラミジア、ウイルスなども市中感染肺炎を起こします。ブドウ球菌が市中感染肺炎を起こすことはまずありませんが、病院内感染肺炎を起こすことはあります。市中感染肺炎は主に幼児や高齢者に発症します。

 「主に幼児や高齢者に発症します」と書かれているが、「主に」なので、幼児や高齢者でなくても発症する。自分がその例(苦笑)。

 自分はマイコプラズマ肺炎ではないと診断されたが、それ以外のどれだと明確に言われなかった。おそらくは肺炎球菌性肺炎だと思うが、明確ではないので肺炎球菌性肺炎に関する引用はここでは控えておく。

メルクマニュアル家庭版 胸膜炎
胸膜炎は胸膜の炎症です。

胸膜炎は、ウイルスや細菌などが胸膜を刺激して起こす炎症です。(中略)胸膜腔に液体が貯留する病気(胸水)もあれば、胸膜腔に液体が貯留しない病気(乾性胸膜炎)もあります。炎症が治まった後、胸膜は正常な状態に戻ることもあれば、胸膜層同士の癒着が生じることもあります。

(中略)

治療

胸膜炎の治療はその原因によって異なります。原因が細菌感染症であれば抗生物質を処方します。


 それから、胸に水がたまる「胸水」。

メルクマニュアル家庭版 胸水
胸水とは、胸膜腔に液体が異常にたまった状態をいいます。

正常な場合、2層の胸膜の間にあるのは薄い液体の層です。過剰に液体がたまる原因は、心不全、肝硬変、肺炎、癌(がん)などさまざまです。たまる液体は原因によって、タンパク質を豊富に含む滲出液か、水からなる漏出液のどちらかです。この違いは、原因の特定に有益です。

(中略)

 膿が胸膜腔内にたまることを膿胸といい、肺炎や肺膿瘍が胸膜腔内に広がった場合に起こります。さまざまな細菌が胸水を起こしますが、同様に特定の真菌や、結核菌を含むマイコバクテリウムも胸水を起こす微生物として知られています。膿胸は、胸部の外傷、胸部の外科手術、食道の破裂、腹部の膿瘍などによる感染症を合併することがあります。


 自分の場合は、結核菌も確認されなかったし、膿胸でもなかった。

治療

胸水が少量の場合は、原因疾患の治療のみで十分です。より重い、特に息切れを起こすような胸水がたまっている場合には、たまった液体を外に出す処置(ドレナージ)が必要です。ドレナージによって息切れはたいてい驚くほど軽減します。ドレナージは普通は胸腔穿刺術で行います。1番下の2本の肋骨間の皮膚に麻酔を施し、その後細い針を挿入して胸水に届くまでゆっくり深く刺入します。肺に穴が開いて気胸が起こる可能性があるので、薄いプラスチック製のカテーテルが針を覆って液体の中まで誘導します。胸腔穿刺術は診断目的で実施されることが多いですが、この方法で一度に1.5リットルもの液体を安全に抜き取ることができます。


 この胸腔穿刺術が、まさしく自分に行われたものだ。自分は650ミリリットル抜かれて「中ジョッキ一杯分」と騒いでいたのだが、そーか、1.5リットルも抜けるものだったか……もうちょっと頑張って抜いてもらっていたら、昨日は完治宣言をいただけたかも知れないなぁ(汗)。

 最初の通院治療中に点滴で処方されたのがセフェム系抗生物質(飲み薬も処方された)。製品名までは聞かなかったので、第何世代の抗生物質かは不明。

セフェム系抗生物質
ペニシリン系に近い抗生物質です。抗菌スペクトルが広く、いろいろな病原菌に有効です。安全性が高く、適応症も多いので、各診療科で汎用されています。とくに注射薬では、第1世代~第3世代に分類されることがあります。第2、第3世代は、グラム陰性菌や嫌気性菌にも強い抗菌力を示し、2次感染や難治性の感染症に向きます。

飲み薬は、咽頭炎や扁桃炎、気管支炎、中耳炎、麦粒腫(ものもらい)など、わりと軽い感染症に用いることが多いものです。熱やノドの痛みをともなうカゼにもよく使います。

副作用は少ないほうですが、発疹がでたり、下痢を起こすことがときどきあります。ショックはめったにありませんが、アレルギー体質の人や、今までに薬による発疹などアレルギー症状を起こしたことのある人は要注意です。そのような人は、必ず医師に報告しておきましょう(問診されるはずです)。


 入院してからはカルバペネム系抗生物質を点滴で投与された。

カルバペネム系抗生物質

 この辺りの説明になってくると難しくてわからない(苦笑)。強力で様々な症状に効くのだなという程度の理解力しかないもんで(^^ゞ。

 点滴治療が終わった後は、飲み薬。

レボフロキサシン(クラビット錠、クラビット細粒 等)
ニューキノロンと呼ばれる抗菌薬です。旧来の抗菌薬に比べ抗菌力が強く、いろいろな細菌に有効です。病巣への移行がよいのも特徴です。飲み薬では治療の難しかった難治性の感染症にもよい効果を示します。副作用も少ないほうです。
この系統は比較的アレルギーを起こすことが少なく、ペニシリン系やセフェム系などの抗生物質にアレルギーのある人にも使われます。


 ニューキノロン系だったか……勤務先とちょっと競合する製品だな(滝汗)。