玄米ごはん族のあしたのたのしみへ

玄米と野菜、果物で今日から明日へ。農業と穀物菜食の日々

損失が変数、出力は一定

2019-12-29 00:25:18 | おつきあい
 穀物菜食を始めてから少飲少食と言う言葉を知った。穀物菜食のことだけを考えていたので普通の食事をしている人も少飲少食をしていることなど考えられなかった。それにもかかわらず、ちょっと前まで穀物菜食をしているにもかかわらず大飲大食をしているくせに少飲少食の人を少飲少食をしているとは気がつかないで無礼にも自分の基準で評価しようとした。とんでもない話だ。大飲大食の頭では少飲少食の人について、料理に満足しないで少しずつつまんでいる贅沢な料理になれている人、としか見えない。
 
 人体のエネルギーの収支計算をするとき、たいがいの法則は
  
 出力=入力-損失

なのでこの式をあてはめる。どんな人でも出力は同じで一定とすると、

 入力=損失+出力

のようになり、入力と損失は正比例の関係だ。損失が最小で0に近いと

 最小入力=0+出力=出力

になり、少飲少食はこれだろう、と思える。損失が最大では

 最大入力=最大損失+出力

となって、大飲大食がこれだ。
 最大損失は消化不良が起こっている状態だ。入ったものがろくに消化されず出てしまう状態。
 もし、横になっていたり座っていたりしていて出力が少ないとき、入力を多くすると損失が大きくなる。入れた物がそのまま出ていく形。
 ホッと仕事が終わりくつろいでいても大飲大食の習慣はなくならないので最大損失が続いている。

 最大入力と言っても飲食には限度があるので病気になると出力を減少させてつりあわせるようになる。
 病気は損失が減少しないで反対に増加するので出力を減少させて、
 出力=最低生命維持力 まで減少させて

 最大入力=最大損失+最低生命維持力
 
 なので、

  病気は大飲大食のなれのはて、

と言うことがわかる。
 常識では、少飲少食ではだんだん病気になる、となっているが、それは逆で、足し算引き算を使って、大飲大食が病気の出発点であり、なれのはてだとわかった。

 何をすれば良いか。損失0の食事をすることが前提になり、そのうえで、出力アップを計画すれば良い。

  入力=出力

の式で出力を変数と考えれば良い。
 出力が変数ではなく、出力一定、の条件では損失が変数になり、入力が増加すれば損失も比例して増加する。ところが、損失は変数になるはずがない、変数は出力だ、と考えている。それだから、

 出力一定

という条件からして受け入れることができない。
 工業製品は、
  入力=出力+固定的な損失、
だが、人体は
  入力=損失+固定出力、
であり損失が変数だ。
 損失が変数だなんて、そんなくだらない、と受け入れることができない。世の中が自分の存在とは無関係に動いていく、という感覚なので、こんなもの認めたら、普通はガックリだ。
 認めたくないものを認めると少飲少食などすぐにできる。誰だってそんなことあるはずがない、と思っている。進歩の遅いものぐさ人間は、少飲少食のなんたるかを数十年かけてやっと理解したらしいが、父を見ていてわからなかったのだから、いったいどこに目をつけていたのか。 
 父は、いつ、自分と世の中を分離できたのか。若い頃働き盛りで腰を痛めたらしいが。

コメント
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