お二人のご冥福をお祈り申し上げます。
現時点で、主にツィッターを見て。、ISISあるいはISILに対する世間の人たちが言っていることはパターン化しています。現時点で4千人以上フォローしていますが、もちろん全員がISILについて、つぶやいているわけではありませんが
まず、『「イスラム国」と言うな』ですね。みんなが国だと思うからという理由だそうですが、今時イスラム国を国だと思う人はいないでしょう。あとは、ただの残忍な盗賊集団を国と認めたことになるから。ということだそうです。ただ、使ったからと言って誰も認めてやしませんが、多分、この名前を見るのも忌々しいという個人的な思いで言ってらっしゃるんだと思います。これに関して異論は当然ありませんが、指図されたくもないと、私などは思ってしまいますね。個人的な感情を押し付けられるような窮屈さを感じます。私個人はイスラム国といったりISILといったりしています。
一番問題なのは『壊滅しろ』です。これも日本人が殺された憎しみからと、欧米の論調に踊らされている、この両方のような気がします。まず、日本人が殺された報復心から「壊滅すればいい」というのなら、個人的なつぶやきとしては、あるだろうと思います。当然。
ただこの世間の言葉を日本人全員が総意として持ってしまうことにはちょっと違和感を感じます。なぜなら、確かに酷い事をされたかもしれないが中東問題やイスラム教を信じる人々というものを全く理解していないのに、欧米だけの言い分を鵜呑みにすることについて、どうも納得がいかないのです。
そういったお話をさせて頂きます。
まず、今回の事件で、国防に係る法整備、憲法改正。とりわけ外国でテロ行為にあった邦人を救出できる自衛隊法を始めとする態勢を整えてることはもう当然のことです。
左翼政党や左翼マスコミは安倍首相がISILを挑発したという論調もありますが、挑発と言うよりは正確にはISILからすれば、周辺国へ2億ドルの援助資金をするということは人道的支援であれなんであれ、敵に味方したとみなされ、この戦いに参戦したと見られた向きは否めないようです。
つまり、なんとなく日本の方から危ない橋を渡ってしまったらしいのです。お二人は確かに去年から拘束されていましたが、政府と交渉はしていたようですし、そんな中で安倍首相がイスラム国と戦う周辺国に人道支援というのは・・・これも無謀だったと思われます。
それ以前にお二人の行動も確かに無謀でした。個人の「自己責任」で処理しきれる範囲を超えていたといわれても仕方ありません。
また、首相の発言「人命優先」と「テロには屈しない」の矛盾したこの発言は日本の有権者と片方は欧米に向けていった言葉であるというのは解析 分析 済みです。
首相は日本としての立ち位置をしっかりとするべきです。
さて、ウクライナ問題と中東問題が重なり、オバマは削っていた軍事予算をまた増やしました。
ISILは核兵器を持っていません。武器もアメリカなどからすれば原始的であり、そんな中で、卑怯なやり方ではありますが、欧米人や同盟国人を拘束してYouTubeなどを使い抵抗をしています。これまでにも、さまざまなテロ行為もありました。
このままだと、泥沼化する恐れや、世界各国によるISILへの集中攻撃の激化と
とても、危険な状態になる可能性はあるということです。
下手をすれば「イスラム国」を壊滅した後、イスラム教国へ核兵器を落とし幕引きとすることもありえるという見方もあります。
前にもいいましたが、アラブの春以降、先進諸国から、民主化する上での何の指導も得られず、暴徒化したイスラム過激派たちを芽の内に摘むことを怠り、ここまで 大きくしたのはアメリカです。裏情報では、欧米各国の諜報機関がテロリストたちに武器を与えていたという話まであります。
バグダディスピリチュアルメッセージhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9146によると、「イスラム国」に対しては私もタダの盗賊だと思っていましたが、しかし彼らの中にも一定の大儀があるようです。
それは、これまで欧米からの、「異教徒である」ということと「有色人種である」という本当はほとんど差別からといっていい理由による資源の搾取
つまりテロを引き起こした最大の原因は欧米による植民支配です。
そして、植民地支配に抵抗したことによる被害の大きさはイスラム教側の女、子供を含む民間人がアメリカなどの空爆で万単位という人数がすでに虐殺されているといいます。
しかし、これはほとんど報じられていません。
なぜなら、日本において中東地域の報道は全て欧米のメディアを通じてのものなので欧米が報じない報道に関しては、まったく入ってこないからです。
入ってきたとしても、テロによる被害の大きさ、欧米人が酷い目にあったという報道しか入ってきてはいません。
欧米が中東戦争へ入る時も、欧米の正義論しか日本には入ってきていません。
ある意味、第二次世界大戦前の日本に似ているところがあるという見方もあります。
周りは敵だらけで、武器も充分ではない異教徒たちが、血眼になって反撃してくる。欧米からは多分こんな形で恐れられていたのではないかと、今こうして、あらためて考えられるのです。
そして、追い詰めれば追い詰めるほど、相手は牙を剥くように見え、余計に相手が悪魔のように見えてくるわけです。
だから、平気で原爆を二つも落とせたのでしょう。
彼ら(ISIL)は欧米からの空爆を非常に恐れている。という話をつい最近聞きました。
オバマは今の時点ではどうやらISILを壊滅させると考えています。
しかし、壊滅全滅は本当に正しいのか?壊滅させられるかもしれないと思えば彼らはもっと抵抗を激しくするでしょう。それは、関係の無い人々がまた何千何万と死ぬことを意味しますし、なにより、報復合戦となり終わる時はありません。
「イスラム国」が無くなっても、また第二第三の「イスラム国」が湧いて出てくるのです。
彼らも生き筋がほしいのです。
彼らはあまりの厳しい境涯に、変質したイスラム教徒たちではありますがそもそも欧米が言うような悪魔ではないのです。
欧米の「悪い癖」は日本人は良く見抜いています。
彼らは、差別的なものの見方を捨てることができず、本当の意味で中東を良くしていこう、善導していこうという先進国としての精神を忘れています。
イスラム圏については知る人ぞ知ることで、あまり知られていませんが、きっとこれから関心が高まると思います。その時に完全に欧米の感覚でイスラム過激派たちをみるのはそれもまた危険だという気がしてなりません。
また、日本にいるイスラム教徒たちは「日本人化」しているので、あまり参考にはなりそうもありません。彼らも「イスラム国」というな~止まりです。
実は本来のイスラム教徒たちはある意味「イスラム国」のやっていることを認めてもいます。それは先にも言った長年の欧米の植民地支配による貧困、圧力による不満からです。でも日本にいるイスラム教徒たちはそんなこと口が裂けても言えません。だけど『愛国心』があれば欧米のやり方にも問題があると心の中では思っているはずです。
もう中東問題をを武力だけで押さえつけるのでは解決しないのだということを、日本人には理解できるのではないでしょうか。
かつて、オスマン帝国などイスラム教が強かった時に白人達はやられていたのかもしれません。しかしそれはそれ、これはこれです。
憎しみからは憎しみしか生まれない。どちらかがそれを超えてその関係を違う方向へシフトしていくしかない。
かつてはアメリカにほぼ壊滅状態に近い被害を受けながらも、憎しみよりも学び、必死に欧米に追いつこうと努力した日本。
憎しみを超えたのか自虐的だったのか、確かに自虐的だったのかもしれませんが、近代国家として発展できたという事は、そうしたメンタリティがあったということではないでしょうか。
宗教を骨抜きにされてもモラルの高い日本・・そんな奇跡の国。絶対に日本しかイスラム教とキリスト教の架け橋になれる国はない。
コーランは大部分が平和や寛容をすすめているといいます。
日本においてもそうですが、アメリカでも共存できています。そうした意味では私たちにも共感できるところや、きっと学べるところは沢山あります。そのようなイスラム教徒たちの一部がなぜこのような過激な行動に出るのか、そこを考えなければ、フェアとはいえないのではないでしょうか。
そうした宗教的な背景を考える事で、理解の糸口が見つけ出せると思います。
イスラム教や「イスラム国」に対して、マスコミや欧米の報道を鵜呑みにせず、日本人として一定の考え方を持つ必要があると思います。
参考サイト
https://www.youtube.com/watch?v=V-uw_aRVaRk&feature=youtu.be
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9156
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8605
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9101
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9146
http://ameblo.jp/uttaetotatakai/entry-11983563137.html