熊本の地震から、21日で1週間が経った。現在も9万人以上が避難生活を送っている。発生日の14日から21日までに、熊本と大分で起きた震度1以上の地震は、計700回を超えた。
そうした中、被災地では、さまざまな活動が行われている。
熊本市東区に住む原田善仁さん(51)は、整形外科医。自身も被災し、避難所に身を寄せつつ、発生直後から、ボランティアで医療活動を行った。原田さんは、弊誌の取材に対し、現地の状況を次のように語ってくれた。
「陸の孤島」で感じた地域の絆
「被災して、当初、小学校に避難しましたが、体育館は開かず、グラウンドで揺れる大地に身を任せるだけでした。体育館に収容の余裕があると言われ、近くの 高校に移動しました。その高校には、車内への避難の方も入れると、本震の当日夜までに、約1500名の被災者が集まりました。
しかし、待てども救援支援はなく、まさに『陸の孤島』でした。パンや飲料水は届きましたが圧倒的に数が足りない状況で、近所の方々がお米を提供してくれ、とてもありがたかったです。地域の絆を感じました。避難者は皆、互いを気遣い、助け合いました」
避難所で、医療チームを結成し、不眠不休で働く
医師としての原田さんは、どう動いたのか。
「医療相談も多数ありました。お年寄りや身体の不自由な方、持病をお持ちの方、小さなお子様も数多くいました。
『ここにいる全員を守りたい。健康を守りたい』と思いましたが、自分独りでは非力。そのため、避難の翌朝に、全館放送で被災者の中から医療ボランティアの 志願者を募りました。すると、私を含め医師2人、看護師・准看護師13人、薬剤師3人、医療事務1人が集まったのです。
そこで学校の管理責任者に許可をもらい、本部に近い保健室を臨時診療室として、ミーティングを行い、ペアを組んで巡回し、要医療支援者をピックアップする グループと、診察グループ、そして、感染症対策のために全トイレを巡回し、衛生環境の現状把握するグループに分かれて活動しました。
不眠不休で頑張りました。そして避難所本部と連携をとって災害派遣医療チームに引き継ぎました。勤務する病院も被災していたため、18日(月)からは通常勤務に戻りました。県の耐震性検査の結果、避難していた体育館は『倒壊の恐れあり』となり、即時退去となりました」
「全国からの応援を追い風に、必ず復活させたい」
そして、現状について、こう語った。
「今は断水が続く自宅から出勤しています。避難先や自宅近くの車内から出勤してくる職員もおります。余震が続き、大雨で避難勧告が出る地域もあり、まだまだ厳しい耐乏生活は続くものと思います。気丈に振る舞っていますが、正直不安は不安です。
しかし、日に日に、全国から支援が寄せられていることを感じます。全国の皆さんに支えられており、心から感謝しています。その応援を追い風にして、熊本を 必ず復活させたい。私は、始原なる神を信じています。私たちは、その神の子なので、ただ"始める"だけです。新しい熊本を創るまで頑張ります!」
幸福実現党が「支援募金」で被災地を支援
熊本・大分では、自衛隊はもちろん、医療系の団体や介護系団体、民間企業やボランティア団体など、さまざまな団体が現地に入り、不眠不休の救援活動を行っている。
宗教政党・幸福実現党も、熊本地震の被災地、被災者支援のため、活動している。幸福実現党の支援ボランティアは、すでに、水や食料、簡易トイレ、薬や毛布 などの救援物資を1200人分以上、被災者の方に届けた。また、被災した方の自宅の片づけや銭湯への送迎などもおこなった(文末に、支援募金の案内)。
前述の原田さんは、「被災者は互いに気遣い、助け合っています」と語る。被災地への支援は日本全国、海外からも多く集まっている。愛の思い、互助の精神が、被災地の方々を勇気づける。
(山本泉)
【幸福実現党「平成28年熊本地震 被災者支援募金」の案内】
幸福実現党は、熊本地震・被災者支援募金の受付を行っている。募金は全額、熊本県を中心とした被災者の支援に充てるという。
平成28年熊本地震 被災者支援募金 受付口座
三菱東京UFJ銀行 東京営業部(店番:321)
普通口座:0084367
口座名義:幸福実現党(コウフクジツゲントウ)
電話番号:03-6441-0754
受付期間:2016年5月31日まで
【関連書籍】
幸福の科学出版 『熊本震度7の神意と警告』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1664
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