来る7月29日に行なう、千代田支部主催の研修会のテーマである、
「行政書士事務所の経営術」私達はこうして行政書士を開業した!
成功している実務者から開業・経営術を学びます。
で、3人のメインスピーカーである講師の先生方の事務所訪問
をしているのですが、最後の事務所訪問として、
千葉県船橋駅近くにある、中谷綾乃先生の事務所である
CTC行政書士法人に、昨日14日金曜日にお邪魔しました。
先生の開業秘話は、7月29日をお楽しみにして頂くとして、
最近、離婚がらみの相談が増えているとの事でした。
ところで、もう12~3年前の事で恐縮ですが、
以前所属していた共同事務所にお越し頂いた女性が、
「弁護士さん達は、冷たいんですよ!」
「こうこうだと、こうなりますから、どうされますか?と、
事務的に法律論を淡々とお話しされるのですが、
私達が聞きたいこと、相談したいことは、法律論ではないんですよ。
先ずは、こうなってしまった実情というか、事情というか、
愚痴を聞いて欲しいし、分かっているふりをして欲しいのです。
でも、多くの弁護士さん達は、お高い時給でご相談に応じられて
いるせいでしょうか、多くの方々が、早口でまくし立てて、
私の話を聞いてくれないんです。中には、遮ろうとする方さえいます。
だから、私の今の状況を、納得の行くまで聞いて頂けそうな
行政書士さんの事務所に訪れたんです。」と言われたことがありました。
私自身、こういった相談は苦手であるので、当時事務所にいた若手に、
取り敢えずお話をじっくり聞いて差し上げるよう指示して、
先に帰宅してしまったのでした。
翌日、聞いたところ、やはり午後7時から11時まで、
延々と4時間にも渡って語り続けていたそうです。
このように、行政書士に法律論的な話を聞きに来たのでは無く、
ご自分の身の上、苦痛などを聞いて貰いたかったようでした。
ところで、中谷綾乃先生は、ご自身でも離婚のご経験もある上に、
何よりも我々がインタビューしている間、実に心地よい会話の
雰囲気を作られる方でしたので、相談者が急増する理由が頷けました。
つまり、「離婚カウンセラー」として、心のケアーも含めてカウンセリング
をされているのだなと納得し、理解しました。
つまり、事務処理の効率化を前提とする多くの弁護士さん達では、
こういった相談に対する対応は、事務所経営的には
多分出来ないだろうなと個人的には思っている次第です。
もっとも、私にはこのようなカウンセリング能力は
まったく備わっていませんので、当然ながら、
業務としては一切お引き受けはしていません。