海外と言っても、世界は広く、様々な宗教や風習があるので、
ここでは、私の住んでいた中南米諸国やスペインなどの
カトリック諸国での話と、ご理解して頂きたい。
・ 子供の頭をなでる
「かわいわね~」とか「お利口ね~」と、
子供の頭を、平手で撫でること。特に、年配の女性は、
安易に撫でる傾向があるので注意が必要だ!
「子供の頭を押さえつけられた!」とか「成長を阻害された!」
と、褒めたつもりが、逆に思われしまうので要注意だ。
・ 生まれたばかりのお子さんは、必ず父親と似ていると言う!
仮に、父親と親しく、母親が特に綺麗な方で、
父親がお世辞にも美男子とは言えなくとも、
「父親には全く似ていない!」「父親に似なくて良かったね」
などと、冗談でも言ってはいけない。
父親の本当子ではない? と悪意に採られ、それが原因となって、
せっかくの友人関係に亀裂が生じてしまうことさえあるのだ!
・ 自宅に来客を呼ぶ場合、台所作業を奥さん任せにしてはいけない!
最近は減ったが、奥さんを台所に追いやって、
お料理、飲み物を出すときだけに、顔を出させることは、
絶対やってはいけない! ホステスとして、来客と会話し、
接客しなければいけないのである。
言葉ができないから、料理や飲み物だけを出して、
すぐ引っ込んでしまったケースで、ご主人が妻と紹介しなかった
ことで、家政婦さんと勘違いされた笑えない話もあったくらいだ。
・ 自宅に呼ばれた時は、必ず遅刻しよう!
最近は、この習慣をご存じの方も多いようだが、
日本的感覚であれば、約束時間に遅れると
失礼であると思われがちだが、むしろ逆である。
時間きっちりに伺うと、準備が終わっていない場合も多いので、
デリカシーの無い人と思われてしまうので要注意である。
かといって、1時間、2時間も遅れるのも失礼に当たる。
通常、指定された時間の30~40分遅れと言われている。
・ 自宅ではやっていなくとも、外出先ではレディーファーストを!
エレベーター、ドアーなどでは、妻より先に入ったり、出たりすると、
男尊女卑の野蛮人と思われかねないので要注意である。
・ どんなに窮屈でも、靴を脱いではいけない!
特に食事中、テーブルの下だから見えないだろうと、
靴を脱ぐことは御法度である。レストランでそれをやって
支配人に追い出された日本人の友人を知っている!
絶対にやってはいけない行為の一つである。
・ 喫煙する場合には、たとえ家主が喫煙者でも許可を得ること!
今は、私も喫煙はしなくなって6年ほどになるが、
その昔は、ヘビースモーカーであった。そんな世の中の流れから、
もう喫煙できる家屋そのものがほとんど無いとは思うのだが、
仮に、家主がスモーカーで、部屋の中で喫煙できるお宅だとしても、
「吸っても良いですか?」と必ず家主に許可を得るとともに、
一本如何?と自分の持つタバコをすすめることは
とても重要なマナーである。
・ 時計を気にするのことは、失礼になる?
得てして、時間を気にする人は多いようだが、
自宅に招待されて、そこのご家族と会話中で、
しかもそのご家族が話し中に時計を覗くことは、
退屈を意味することになるので、大変失礼にあたる。
時計を人前で見るときは、話が弾んでしまって、
「もうこんな時間だ! 実に楽しいひとときで、
こんなに遅くまでお話ししてしまい、大変申し訳ない」と、
帰る前の常套句を使うときにだけなのである!
・ 自宅に招待された時には、手土産を忘れずに!
菓子折を持参することは、日本でも行われているが、
海外では、シャンパン、ワイン、日本酒などを持参しよう!
日本酒の場合には、その含蓄も会話の一つになる。
・ 酒に極度に酔うことは、アル中や狂人と思われるので要注意!
よく、酒豪などと云われて、暴飲する方がいるが、
人前で酩酊したり、寝てしまう程の飲酒は最悪である。
親しい間柄でも、アル中や狂人と思われてしまう。
他にも、多分あるとは思うのだが、今は思いつかないので、
このあたりでご容赦頂きたい。