大槌町から10kmほど南に下ると釜石市になります。
(Googleマップ参照)
ここも市街地はかなりの被害を受けています。
魚市場周辺
道路事態が沈下により冠水していて、迂回が必要です。
魚市場の建物の被害も大きい。
岸壁に乗り上げた貨物船。
船主と保険会社の話がまとまっていないのか、まだ放置されたままです。
貨物船の脇から港内をのぞむ。
向こう岸の工場(ドック?)の建屋が傾いています。
水位の高さにも注目。
大潮とはいえ元の岸壁の高さはもっとあったはず。
市場近くの高台から。
津波は2階レベルくらいの高さだったので、小高いところは被害を免れています。
しかし、被災した建物の解体撤去、瓦礫処理はあまり進んでいない感じです。
同じ場所から市街地側
こちらも建物はけっこう残っています。
構造躯体は残っているのと、3階以上は被害がなかったところが多いので、補修して再利用する予定なのかもしれません。
でも、このような建物もあります。
建物が残っている状態なので、瓦礫を整理するという段階作業には至っていないようです。
市の中心部のガソリンスタンド
周囲の建物に比べてなぜか被害が大きい。
港の近くの工場。
真ん中に写っている小さいユンボが一生懸命瓦礫の片づけをしていましたが、しばらく時間がかかりそうです。
コンビニは営業中。
訪れたのは夕方だったのですが、通りで唯一灯りがともって営業していたのがコンビニでした。
釜石だけでなく、被災地のほとんどすべての町で、コンビニは貴重な日用品の供給元になっていました。
高台の国道沿いで被災を免れたところもそうですが、被災した建物を仮復旧させたり仮設店舗を作って地域の人のために役立っている姿はCSRなどという理屈は抜きの商人としての根性を感じます。
(おにぎりを買ったら何も言わずに紙ナプキンをつけてくれた宮古のコンビニの店員さん、ありがとうございました。)
ところで、岩手県内はほとんどがローソンだったのですが、宮城県にはいるとセブンイレブンが過半になってきます。
営業の重点のかけかたの問題か、商品の配送ルートの関係なのでしょうか。
養老乃滝もがんばってます。
新日鉄の工場は操業を再開していました。
釜石といえば1,200億円の巨費をかけて2009年に完成したばかりの湾口防波堤が津波の威力で破壊されてしまった空撮映像が印象的です。
(元の姿)
(津波の後)
実際に地上から見ることはできなかったのですが、破壊されたとはいえこの防波堤は今回の津波想定高さの13mが7~9mまで減衰したと推定されているそうです。
(日経コンストラクション編「インフラ被害の全貌 (東日本大震災の教訓 土木編)」による。ちなみにこの本は津波が堤防・橋・道路等に被害を与えるメカニズムや被災状況の分析が充実していて非常に役に立ちました。釜石の防波堤が破壊されたメカニズムの分析も興味深いです。)
全般的な印象では、港近くの被害は大きいものの津波は(湾口防波堤のおかげで)2階レベルの高さにとどまっており、高台の住宅は無傷であるなど被災範囲は比較的限定されています。
ただその割りにあまり建物解体、瓦礫撤去が進んでいない印象を持ちました。
大槌町と比べた釜石市の財政規模を考えると特にそうです。
ただ、あとで地図を見返してみると、今回は釜石駅から国道・川沿いに広がっている市街地を見ていないので、実はそちらの方の被害も甚大で手が回っていないとか、住宅地の復旧を優先して工場や商業地はまずは自助努力にゆだねているのかもしれません。
※ 関連エントリはこちらから被災地に行ってきました。
(Googleマップ参照)
ここも市街地はかなりの被害を受けています。
魚市場周辺
道路事態が沈下により冠水していて、迂回が必要です。
魚市場の建物の被害も大きい。
岸壁に乗り上げた貨物船。
船主と保険会社の話がまとまっていないのか、まだ放置されたままです。
貨物船の脇から港内をのぞむ。
向こう岸の工場(ドック?)の建屋が傾いています。
水位の高さにも注目。
大潮とはいえ元の岸壁の高さはもっとあったはず。
市場近くの高台から。
津波は2階レベルくらいの高さだったので、小高いところは被害を免れています。
しかし、被災した建物の解体撤去、瓦礫処理はあまり進んでいない感じです。
同じ場所から市街地側
こちらも建物はけっこう残っています。
構造躯体は残っているのと、3階以上は被害がなかったところが多いので、補修して再利用する予定なのかもしれません。
でも、このような建物もあります。
建物が残っている状態なので、瓦礫を整理するという段階作業には至っていないようです。
市の中心部のガソリンスタンド
周囲の建物に比べてなぜか被害が大きい。
港の近くの工場。
真ん中に写っている小さいユンボが一生懸命瓦礫の片づけをしていましたが、しばらく時間がかかりそうです。
コンビニは営業中。
訪れたのは夕方だったのですが、通りで唯一灯りがともって営業していたのがコンビニでした。
釜石だけでなく、被災地のほとんどすべての町で、コンビニは貴重な日用品の供給元になっていました。
高台の国道沿いで被災を免れたところもそうですが、被災した建物を仮復旧させたり仮設店舗を作って地域の人のために役立っている姿はCSRなどという理屈は抜きの商人としての根性を感じます。
(おにぎりを買ったら何も言わずに紙ナプキンをつけてくれた宮古のコンビニの店員さん、ありがとうございました。)
ところで、岩手県内はほとんどがローソンだったのですが、宮城県にはいるとセブンイレブンが過半になってきます。
営業の重点のかけかたの問題か、商品の配送ルートの関係なのでしょうか。
養老乃滝もがんばってます。
新日鉄の工場は操業を再開していました。
釜石といえば1,200億円の巨費をかけて2009年に完成したばかりの湾口防波堤が津波の威力で破壊されてしまった空撮映像が印象的です。
(元の姿)
(津波の後)
実際に地上から見ることはできなかったのですが、破壊されたとはいえこの防波堤は今回の津波想定高さの13mが7~9mまで減衰したと推定されているそうです。
(日経コンストラクション編「インフラ被害の全貌 (東日本大震災の教訓 土木編)」による。ちなみにこの本は津波が堤防・橋・道路等に被害を与えるメカニズムや被災状況の分析が充実していて非常に役に立ちました。釜石の防波堤が破壊されたメカニズムの分析も興味深いです。)
全般的な印象では、港近くの被害は大きいものの津波は(湾口防波堤のおかげで)2階レベルの高さにとどまっており、高台の住宅は無傷であるなど被災範囲は比較的限定されています。
ただその割りにあまり建物解体、瓦礫撤去が進んでいない印象を持ちました。
大槌町と比べた釜石市の財政規模を考えると特にそうです。
ただ、あとで地図を見返してみると、今回は釜石駅から国道・川沿いに広がっている市街地を見ていないので、実はそちらの方の被害も甚大で手が回っていないとか、住宅地の復旧を優先して工場や商業地はまずは自助努力にゆだねているのかもしれません。
※ 関連エントリはこちらから被災地に行ってきました。