一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

上方落語ブロードウェイ公演

2008-11-04 | よしなしごと
BS2で繁昌亭inニューヨーク~上方落語ブロードウェイ公演~という番組をやってました。


上方落語の若手落語家桂かい枝が、英語で落語を広めようと、キャンピングカーに乗ってアメリカを西海岸から東海岸まで英語での落語を公演をしながら旅をし、最後は三枝一門とともにブロードウェイで公演するまでのドキュメンタリーです。

アメリカ人に通じさせるためのコツとして彼が学んだのが、「枕」の大事さ。
ほとんどの人が初めての落語の世界に導入するためには、身近な話題で観客の心をつかむ必要があります。
そして、途中立ち寄ったスタンダップ・コメディ専門の劇場でのアドバイスは「自信を持て」。観客は自信のある芸人の芸を見て笑いに来る、のだそうです。
(桂かい枝が自信なさげだったのか、日本人のスタイルが卑屈に見られがちなのでしょうか)

このへん、アメリカ人とのコミュニケーションのコツともいえそうです。


その反面、一時帰国して大阪で公演したとき、寄席の常連客から「昔より大げさになった」と評されたとか。

ここも、気をつけなければいけないところですね(^^;

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パナソニック、三洋電機へTOB

2008-11-03 | M&A

このニュースを見て改めて我が家を見わたしたところ、パナソニック製品も三洋製品もほとんどなかった(ドライヤーくらい)のが意外でした。

パナソニックの子会社化合意 「三洋」ブランド存続 金融3社とTOB価格詰め
(2008年11月3日(月)08:05 産経新聞)

パナソニックが三洋電機を子会社化することで、両社首脳が基本合意したことが2日、分かった。三洋の社名やブランドを残し、雇用も維持する方針で、7日にも正式発表する。パナソニックはTOB(株式公開買い付け)による年内の子会社化を目指しており、連休明けの4日から三洋の主要株主の金融機関3社と具体的な協議に入る。

今後は、パナソニックが三洋の企業価値に基づき、TOB価格をいくらに算定するかが、最大の焦点となる。
金融3社の一部は三洋株の高値での売却を主張しており、交渉が難航する可能性もある。

三洋電機は三井住友銀行、大和証券SMBCグループ、ゴールドマン・サックスグループの3社が優先株を引き受けていて普通株換算で約7割の議決権を持っているので、金融3社が応じるか否かがTOBの成否を分けるわけです。

ただ、金融商品取引法上は、大株主との「TOBに応じる」という合意が「売買予約」とみなされると市場外取引=TOB規制違反になる可能性があります。
しかし、友好的TOBを大株主への事前打診なくガチンコでやるのも現実的ではないので、「売買予約契約成立に至らない程度の事前打診と意向の表明」あたりにとどめているわけです。

また、インサイダー取引の問題もあります。
金融3社が三洋電機の未公開の重要事実を知ってTOBに応じた場合や、逆にパナソニックが金融3社との「交渉」において重要事実を知ってそれをそれが未公開のうちにTOBをかけた場合はインサイダー取引規制に該当します。
後者についてはTOBの直前に三洋電機から公表してもらえばいいのですが、金融3社側はパナソニックとの交渉にあたって開示したものに限らず知っている経営情報が重要事実に該当する可能性があるので、なかなか微妙です。
特に価格交渉においては不利な材料は必要以上には提示しないのが一般的である一方で、「重要事実」の認定が村上ファンド事件に代表されるように厳しくなっている中で「パナソニックとの交渉では言及しなかった(当然三洋電機からの公表もない)もののなかで重要事実に該当するものがない」という「悪魔の証明」をしないと完全には安心できないというのはなかなかしびれるものがあると思います。

理屈で言えばそうなってしまうのですが、全くの事前打診なしでやるというのも現実的でないので、結局このへんはそれぞれの当事者の法律的立場に配慮していわば「プロレス」でないと成り立たないということになります。

だからこそ「友好的TOB」と言うのかもしれません。


逆に言えばこのへん重箱の隅をほじくれば、(裁判で有罪にはできなくても)なんらかの因縁はつけることができるわけで、検察や証券取引等監視委員会に目をつけられないように普段から品行方正にしていることも大事といういことですね(これを裏返せば「国策捜査」を是認することになってしまいますか(汗))。
今回は関西の「大店」同士の話なので、検察や証券取引等監視委員会が最初から目をつけたりはしていないとは思うので、そのへんの安心感はあるんでしょうか。

もっとも、検察として、今までの「プロレス」のレベルがやりすぎだ、という状況認識があれば別かもしれません。
また、三洋電機の創業家の経営陣からの追い出しの後遺症でお家騒動体質が残っていると(真偽は別としての)内部告発のリスクがあるかもしれません。


さらに、今回のように報道が先行すると配慮しなければいけない要素が増えるので、そっちの面もやっかいですね。
特に今回のように追加報道が重なってくると、証券取引所からも「TOBするなら早く公表しろ」と矢のような催促がくるでしょうし(報道のように7日発表だとすると週明け宙ぶらりんの日数が多すぎますね)。


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クスリの話

2008-11-02 | よしなしごと

慶應、同志社と大麻で逮捕が続いています。
警察・検察とも薬物使用は銃刀法同様重点取締り対象にしているようですから、一罰百戒」的な有名大学や有名人の逮捕はしばらく続くのではないでしょうか。

慶應大学はこんなことを言っていますが
大麻:04年以降5人逮捕 慶応大の理事らが謝罪会見
(2008年10月30日 22時08分 毎日新聞)

会見には、塩沢修平経済学部長と清家篤商学部長が同席。森理事は・・・ただ、学内での大麻売買については「全く知らなかった」と釈明した。

過去何人も逮捕されていて「全く知らなかった」というのは大嘘ですよね。
特に今回の逮捕は全員内部進学生のようですし。
まあ、ここからがマスコミ対応や危機管理に熟練してOBのロイヤルティも高い慶應の腕の見せ所です。


一方で対応を間違えたというか無策だったのが若ノ鵬。
元若ノ鵬、地位保全の仮処分を却下 東京地裁
(2008年10月29日 日本経済新聞)
八百長問題の裁判に週刊現代側の証人として出席すると言うなど相撲協会に敵対的な姿勢を見せておいて、地位保全の必要性(「著しい損害又は急迫の危険」が生ずるおそれ)もないもんだ、と思われたのでしょう。


で、クスリ関係といえば
ダイナシティが民事再生手続き開始、インボイスは特損計上へ
(2008年10月31日(金)18:35 ロイター)
シャブ中だったのは前の社長でしたが、今回は銀行融資というクスリが切れたという話。
このへん、貸し渋り・貸しはがしの被害者なのか無謀な積極経営の結果なのか評価の仕方はあると思いますが、そもそも不動産業は融資によるレバレッジを事業のしくみの前提にしていることを考えると、クスリの扱いにも慣れていたはず、と考えるべきだと思います。
ドラッグ・ディーラーが自ら中毒になってしまったようなものでしょうか。


そして最後に、これからクスリを打とうという話
金融機能強化法、新銀行東京の除外否定 与党修正案が判明
(2008年10月31日10:06 日本経済新聞)

金融機関への公的資本の予防的な注入を可能とする金融機能強化法改正案を巡り、与党がまとめた修正案の全容が30日、明らかになった。民主党の提案を受けて、必要に応じて経営責任を明確化する方針を新たに明記する一方、新銀行東京を法律の対象外とすることは「法案の段階で特定の銀行を念頭に置いた議論は困難」として否定的な見解を示した。民主党はすでに難色を示しており、修正協議は難航が予想される。  
民主党が29日に示した六項目の要求のうち「金融機関の経営責任の明確化」では、過去のずさんな経営が原因で財務内容が悪化した場合などは経営責任を追及する方針を明記。農林中央金庫や信金中央金庫など上部機関を経由して系統金融機関に注入する際には、支援対象となった農協や信金など個別機関の名前を開示することにも同意した。

「予防的な注入」であればきちんと効果が期待できるものであるべきで、終末医療におけるモルヒネ投与であってはならないと思います。
査定をしている余裕がないのであれば(二段階で注入するとかの方法はないのでしょうか)事後的な経営責任追求も重要だと思うのですが、さすがにDOA(=Dead On Arrival、ご臨終ですね。)については排除する工夫が必要だと思います。

新銀行東京は既に一度東京都から投薬を受けていてもやはりダメなわけで、これ以上は無駄のような感じもします。
ただ、石原知事にとって有利な要素があるとすれば、農協や信金など票がらみのところを人質にとっているという点でしょうか。



余談ですが、慶應大学生逮捕の同じ新聞の隣の記事に清水健太郎がひき逃げで逮捕、という記事が載ってました。
今や「失恋レストラン」よりも覚せい剤逮捕が有名になってしまった清水容疑者ですが、やはりこういうタイミングで事故を起こしてしまうというのはなにか因縁をかんじてしまいます。
それにしても
清水健太郎容疑者5度目逮捕はひき逃げ (2008年11月1日 朝日新聞)
人権擁護を標榜する大新聞にしては「は」はちょっとひどくないですかね・・・

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逆風人生

2008-11-01 | よしなしごと
ゴルフ帰りの電車で手持ちぶさたなので、携帯からの記事投稿の練習がてらのエントリです。

写真は途中で見つけたお座敷列車。「マル宴」マークが楽しそうです。(僕はこれに乗ってたわけではありません)

ゴルフは秋晴れの中で楽しくできたのですが、スタートの際のキャディさんの「このコースは風が巻いててどのホールもアゲインストなんですよね」というアドバイスに、一同苦笑い。

慣れてるとはいえ、どこもかしこも逆風なんてのは仕事だけで十分ですって(笑)

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