飛行機雲と西方極楽浄土

都会より田舎の方が飛行機雲が長くクッキリ残るようです。

特にこの写真みたいに没する夕日に向かって飛んでいくのは印象的。

昔の仏者が見たら西の彼方の極楽浄土と随喜の涙かも。

むろん、現代人にそんなものはあるわけありませんがそれでも弥陀の西方極楽浄土を考え出した意味は大きい。

現実世界ならぬサイバー空間が存在するという大発見だったのですから。

国破れて健康志向

ランニングがブームで人が走っていてもどうとも思いません。

しかし耕作放棄地のそばを走っている人がいたのには驚いた。

草ぼうぼう荒れ放題の耕作放棄地は今の日本の「国破れて」の象徴。

小泉進次郎が農業を改革とか言っていますが、耕作放棄地に沈黙する限りニセモノです。

売れない分譲宅地を見てザマアミロ、と思っても耕作放棄地を見るとそうは言えない。

何とかしないと、誰か何とかしてあげて、と思います。

そしてそのそばを無関心にランニング。

健康志向でいいですね、と思うかもしれませんが健康志向は言い換えれば健康への執着心。

さらに言えば物欲金銭欲と紙一重です。

耕作放棄地のそばを自分以外に無関心な執着心が毎日走るような日本だと、「国破れて」どころかもっと悲惨な「国敗れて」になりかねないのでは。