ノーベル文学賞決定の後も連絡取れないボブディランです。
あまり聴いたわけでもないが、「いい歌でしょ!聴いて」みたいな媚びがないボソッとした歌は新鮮でした。
それがきっかけというかブルースを聴くようになって英語も少し勉強になりました、というところ。
日本の年寄り左翼が好きな反戦フォークとは違います。
あれはもう御詠歌の領域でしょう。
それはさておき連絡取れない件。
ノーベル賞にコロリでない反権威なところがカッコいいですね。
多分、受賞に喜んだボブディランが世界に愛と平和を! などとメッセージを出せばと期待していた向きはさぞガッカリしたことでしょう。
ところで日本の左翼は憲法九条にノーベル賞をなどと要求しています。
こうした姿勢、受賞決定でも連絡取れないボブディランとは対照的にノーベル賞でハクを付けたい権威主義が見え見えです。
五木寛之さんの『風に吹かれて』ではないですが、ボブディランの意義と言えば大げさですが、それは反戦平和メッセージなどでなくどんな権威にも寄りかからない無頼なところでは。