のびると読みます。ご存じでしたか失礼しました。自分が読めないので
人もそうだと思うのは 昔から私の悪いクセです。
なんとなつかしい 産直にのびるがありました。子どもの頃母に連れられ
川べりの堤で掘った のびるが出ていました。一袋が100円です。
まだ肌寒い3月上旬に 堤の上に弱々しく 萌え出たばかりののびるを
捜し 葉だけを引くと切れるため 自家製の竹べらで掘りました。
家に帰り水路で洗うと ちゃいなまほどの白い根がついており 根も葉
もさっと茹でて 母は酢みそ和えを作りました。父の大好物でしたから。
(ちゃいなま ってご存知ですか? 昔からある飴玉で正式名は ちゃいなまーぶる)
すり鉢で炒りごまをすり 冷凍のイカを入れ 酢みそで和えてみました。
白い根にぴりっと辛みがあり 数十年ぶりののびるの味は 香りが強く
なつかしい味です。
子どもの頃食べたのびるは イカなしだったけれど ずっと美味しかった。
のびるも鯖缶で作ったカレーも 子どもの頃は 美味しくてたまらん感動
があったのに 今は何を食べても感動しない。これが少々さみしいです。