フジテレビの『ザ・ノンフィクション』で今回は 毎晩路上で
人の話を無料で聞く 『聞き屋』 をしている青年を追った番組が
昨日放送されました。
その青年 水野怜恩さんは 2017年6月から名古屋駅前で 訪れる
人の話を無料で聞くという 『聞き屋』をしています。
自慢・悩み・世間話・愚痴・相談・暇潰し 無料で聞きます ¥0
と看板に書いてあります。
年齢非公開とのことですが 大学卒業後 大手食品会社へ就職するも
転勤を命じられて3年で退職。その後アルバイトをしつつ今の 『聞き屋』
になって5年ですから 30すこし過ぎくらいでしょうか。
さまざまな人が来て話していきます。彼らは一通り胸のうちを吐露して
すぅ~と おだやかな顔で帰って行きます。
真夜中近くまで聞き屋をやり 自転車で30分かけ 水野さんは自宅へ
帰って行きます。自転車の荷物は お客さんの座る折り畳みイスです。
家へ帰り母の作ったご飯を食べる水野さんは 自宅暮らしのニートです。
『聞き屋』を始めて5年たち 相談回数が5,000件ちかくになりました。
水野さんは それら内容をノートに記しています。
週に1日だけ 飲食店で3時間のアルバイトをし そのお金を家へは
入れず 占いの本を買うと言います。将来は占師になりたいようです。
働かないの? の記者質問に まったく働く気がないようで 今のまま
親に依存した生活を続けたいようです。
お父さんは工場経営・お母さんはそろばん教室をしていたため 水野さんは
裕福な家の一人っ子で 両親は息子を理解しようと努力しつつ 悩んでいます。
親とはほとんど口をきかない という水野さんは 夕方になると
自転車で出かけます。この日は常連客の いおりさん28才(男性)が
現れて 話がはずみました。
いおりさんは親からの送金と 障がい者年金で生活をしていますが
お金が入ると あとさき考えず使うという アクヘキ持ちです。
死のうと思ったとき 名古屋駅前に『聞き屋』の看板があったことを
思いだし来たそうで 以来2人の交流が始まりました。
水野さんは 飲み物やコンニャクゼリーをいおりさんに渡し いおり
さんから水野さんへ 手作り名刺のプレゼントです。
多くの人の心をいやす 収入ゼロの『聞き屋』商売は この番組を
観た人の感想に 賛否両論がありました。
☆肯定派
・聞き屋というライフワークがあるだけ この人は幸せに見える。
・こんな人が近所にいたら 通ってしまう。
☆シビア派
・こういう人いるよね 自分の考えや行動は 絶対正しいと確信
していて 人の意見や忠告に耳を貸さない人。
・ニートで これだけが生きがいというわりには 活動に熱意を
感じない人 この人たぶんね 自分より下の人を探している。
『話を聞いてくれる人 空っぽの僕が生きる意味』という昨日の
ドキュメンタリーは 水野さんの考えがあり 聞き屋をたよる人達
がいて 両親の心配などがそれぞれに描かれ 心に残る番組でした。
長くなりました 最後まで読んでいただき ありがとうございます。