くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

天才贋作師 ベルトラッキ。

2024-07-17 | 日記

高知県立美術館が30年前に買った ドイツ カンペンドンク作の『少女と白鳥』が
天才贋作師ベルトラッキ作ではないか?  のニュースで賑わっています。

1,800万円で購入した  『少女と白鳥』
 

同じく徳島県立美術館でも 25年前に買った仏の画家 メッツァンジェ作の
『自転車乗り』 がベルトラッキ作ではないか?  の疑いが浮上しています。

6,720万円で購入した『自転車乗り』 は今現在 展示を控えているそうです。
 

昨日の読売新聞ニュースです。

独の「天才贋作師」が関与か…徳島・高知の県立美術館で贋作疑い次々(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

独の「天才贋作師」が関与か…徳島・高知の県立美術館で贋作疑い次々(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 徳島、高知両県の県立美術館は、所蔵している油彩画に 贋作(がんさく)の疑いがあると発表した。同一の贋作師が手がけた可能性があり、両館が調査を進めている。 贋作...

Yahoo!ニュース

 

何ヵ月か前に 『贋作師 ベルトラッキ 超一流のニセモノ』 というNHKの
ドキュメンタリー番組がありました。

現代アートの贋作を2,000点 約40年間描き続け 被害額は45億円にのぼる
そうです。

40年間世界をだまし続けた天才は 2011年ささいな事で贋作がバレました。
その時代には まだ存在しなかった絵の具を使ったため ミスりました。

3年間服役後   今はスイスの『仕事場』で妻と優雅に描いており   ニセモノと
承知の上で絵を買うお客が増えた とそんな内容だったと思います。

 

2011年に正体がバレて 以来絵に 自分のサインを入れ売っているそうですが
25~30年もまえに 高知・徳島県立美術館は 件の絵を買っています。

その当時はだれも 氏の存在すら知らない時代ですから たぶん今回の両美術館
とも 所蔵の作品はベルトラッキ作と思われます。

両美術館とも 信頼できる画廊から買っており 真贋を見極める専門家の眼を
あざむき続けてきた 天才贋作師の腕は だれにも習わず独学で学んだそうです。

「彼はたった1人で美術界の第一人者を出し抜いた。凄腕のカウボーイのようだ』
とは ある美術評論家の賛辞です。

 

コメント (2)
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