高知県立美術館が30年前に買った ドイツ カンペンドンク作の『少女と白鳥』が
天才贋作師ベルトラッキ作ではないか? のニュースで賑わっています。
1,800万円で購入した 『少女と白鳥』
同じく徳島県立美術館でも 25年前に買った仏の画家 メッツァンジェ作の
『自転車乗り』 がベルトラッキ作ではないか? の疑いが浮上しています。
6,720万円で購入した『自転車乗り』 は今現在 展示を控えているそうです。
昨日の読売新聞ニュースです。
何ヵ月か前に 『贋作師 ベルトラッキ 超一流のニセモノ』 というNHKの
ドキュメンタリー番組がありました。
現代アートの贋作を2,000点 約40年間描き続け 被害額は45億円にのぼる
そうです。
40年間世界をだまし続けた天才は 2011年ささいな事で贋作がバレました。
その時代には まだ存在しなかった絵の具を使ったため ミスりました。
3年間服役後 今はスイスの『仕事場』で妻と優雅に描いており ニセモノと
承知の上で絵を買うお客が増えた とそんな内容だったと思います。
2011年に正体がバレて 以来絵に 自分のサインを入れ売っているそうですが
25~30年もまえに 高知・徳島県立美術館は 件の絵を買っています。
その当時はだれも 氏の存在すら知らない時代ですから たぶん今回の両美術館
とも 所蔵の作品はベルトラッキ作と思われます。
両美術館とも 信頼できる画廊から買っており 真贋を見極める専門家の眼を
あざむき続けてきた 天才贋作師の腕は だれにも習わず独学で学んだそうです。
「彼はたった1人で美術界の第一人者を出し抜いた。凄腕のカウボーイのようだ』
とは ある美術評論家の賛辞です。