褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 さすらい(1957) 絶望の果てに死を選んでしまったね!

2008年07月04日 | 映画(さ行)
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 最近イタリアの映画を観る機会が多い特に1950年代のイタリア映画は共感をよぶ作品が多いね
 昨日は2000年の作品でマレーナという映画だったけれど、この映画で2000年だからねもっと前に公開されたような気がするけれど、時が経つのは早いと思ったね
 そして今回は、僕の好きな1950年代のイタリア映画のさすらい監督はミケランジェロ・アントニオーニ(画像下)
 彼の作品では欲望(08/05/04のブログの記事に掲載しています)という映画を観ています
 しかし、欲望は、最後の方は訳のわからない映画になってしまったが、今回の愛の不毛の作品として、有名な監督だけに、今回の作品はわかりやすかった方だね



 それにしても、愛の不毛って何だこの映画を観れば何となくわかる気がする。

さすらい

アイ・ヴィ・シー

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 内容はイルマ(アリダ・ヴァリ(画像下)は、役所からオーストラリアへ出稼ぎに、行っていた夫が死亡したことを知らされる

 そして、イルマ(ヴァリ)には、7年間も連れ添っていた浮気相手のアルド(スティーブ・コクラン)がいるしかも、二人にはロジーナと言う娘がいる。
 これは、二人にとって結婚のチャンスと思ったのだが、流石はここからの展開は、まさに愛の不毛というべき映画の、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の真骨頂が、繰り広げられる
 まず、アルド(コクラン)は、イルマ(ヴァリ)に結婚を申し込むが、断られるどうして断るのかな
 実はイルマ(ヴァリ)には、アルド(コクラン)よりも若い男と付き合っているのであったアルド(コクラン)は、イルマ(ヴァリ)と結婚したがっているが、イルマ(ヴァリ)はアルド(コクラン)の事を愛していると言いながら、実は夫の死をきっかけに、若い男と付き合っている事切り出し、別れ話を持ち出す。
 アルド(コクラン)は娘のロジーナを連れて、北イタリアの寒村を出て行き目的のない旅に出る
 まずは昔の彼女の所に行くが、やはり彼の心はイルマ(ヴァリ)の存在が忘れられなかった昔の彼女はそんなアルド(コクラン)を追い出すのである
 そして、通りがかりのガソリンスタンドで若いヴィルジニアと老人が住んでいる場所にアルド(コクラン)とロジーナは、泊めてもらう
 しかし、アルド(コクラン)は、ガソリンスタンドにとって必要な人物となってしまい、アルド(コクラン)とガソリンスタンドの女は関係を持ってしまうそして、邪魔になって来たロジーナを元の北イタリアの寒村に1人で帰らす
 しかし、ここでもアルド(コクラン)はイルマ(ヴァリ)の事が忘れられない結局、また放浪の旅に出る
 そして、元々機械工としての腕があるアルド(コクラン)は船の中で働こうとするが、そこで出会った風邪をひいている娼婦とであった今度こそこの女の人と一緒に生活していくかと思いきや、やはり彼の中はイルマ(ヴァリ)の存在が大きい。
 結局、放浪の旅の生活に疲れたアルド(コクラン)は元の村に帰って、イルマ(ヴァリ)の所に自然に脚が向いている
 しかし、ちょうど村に着いたとき、飛行機場建設を打ち出している村の偉いさんと、農民の間で闘争が始まっていた。そして、アルド(コクラン)が元々働いていた製糖工場の職員まで飛行機場建設反対のデモのため、製糖工場には誰も居なくなった
 その時アルド(コクラン)はロジーナを見つけ、イルマ(ヴァリ)の家を探し出すしかし、彼女には新しい赤ちゃんが生まれていた
 あまりにも、イルマ(ヴァリ)が遠くの存在になってしまった事に気付いたアルド(コクラン)は、働いていた製糖工場へ向かう
 アルド(コクラン)に気付いたイルマ(ヴァリ)は、アルド(コクラン)を追いかける
 そして、アルド(コクラン)は、製糖工場の階段を上まで駆け上がり、回りを一望した後、飛び降り自殺をしてしまうイルマ(ヴァリ)は、ただアルドの名前を叫ぶだけで、そこには二人しかいなかった
 
 僕は思ったね愛の不毛とは、お互いが愛していても、報われない事を(間違っているのかな)ただ、最後イルマ(ヴァリ)が元はと言えば、アルド(コクラン)を、ボロボロにしたわけだしかし、イルマ(ヴァリ)にとっても、かつて愛したアルド(コクラン)が目の前で自殺した事により、彼女はきっとこれから、苦しい人生を選択してしまったことを後悔することになるだろう
 1950年代のイタリア映画は、僕のお勧めだね殆どの人が、大作志向の強いアメリカの映画に興味を持っていると思うけれど、日常の繊細さの描き方は、ヨーロッパ映画の方が細かいねヨーロッパ映画には、確かに知らない俳優が出てくることが多いだけに、面白くないイメージがあるのかなでも、イタリア映画はやはり、第二次世界大戦で負けたもの同士の、気持ちが一致しやすい部分が多いから、見応えはあると思うけれどね
 たまには、ヨーロッパ映画も観てください大金が掛かっていたら、面白い映画だと勘違いしている人が多いけれど、もっと繊細な作品も観て欲しいね

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