褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 復讐は俺に任せろ(1953) フリッツ・ラング監督のハリウッド作品

2010年05月03日 | 映画(は行)
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 オーストリア人監督のフリッツ・ラング監督(実は今までドイツ人の監督だと思っていた)作品でM(エム)と言う映画を観たことがあるこの映画がドイツの映画で1931年の作品
 まさにアドルフ・ヒットラー率いるナチスが台頭してくる直前の映画だ
 実はこの『M(エム)』という映画はサスペンス映画なのだが、主演のピーター・ローレが連続殺人犯を演じているが、警察の捜査だけでなく地元のマフィアや市民までもがこのピーター・ローレ演じる連続殺人犯を探し出そうとすることにより、徐々に連続殺人犯が追い込まれていく
 この映画の『M』と言うタイトルが変な題名に思われるが、実はこのタイトルが非常に重要な意味があり、ストーリーにおいて重要になっていく
 是非、観る機会があれば観て欲しい映画です
 ナチス・ドイツの台頭と共に、フリッツ・ラングもピーター・ローレもユダヤ人であることにより、2人ともドイツを去りハリウッドに活躍の場を求める
 ピーター・ローレは僕の中ではカサブランカ、マルタの鷹での作品のイメージが強いしかし、フリッツ・ラング監督作品において、彼がハリウッドで映画を撮るようになってからの作品は今回紹介した復讐は俺に任せろを初めて観る
 なかなか格好の良い題名だが実は原題はTHE BIG HEAT直訳で”大きな熱”と言う意味だが、この映画の主人公の社会悪に対する怒りが大きくなっていく様子を見事に表現した原題だが、日本語のタイトルは確かに聞き心地は良いが、はっきり言って的外れなタイトルの付け方
 腐敗した警察、暴力団と手を結び街を牛耳る政治家を懲らしめるまさに勧善懲悪の世界を非情なタッチで描いた『復讐は俺に任せろ』を紹介します
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 刑事のダンカンが銃を頭につき付け自殺した側には刑事の偉いさんに対しての遺書が置かれていた銃声を聞きつけダンカン夫人がやってくるが、彼女は夫の遺書を見てそっと隠す果たした遺書にはどのような内容が書かれていたのか
 デイブ・バニヤン警部(グレン・フォード)は現場を確認、そしてダンカン夫人からは夫は病気を苦に自殺したという報告をデイブ(グレンフォード)を受ける
 確かにデイブ(グレンフォード)には、特にダンカン夫人からの報告に対して疑いは持たなかった
 デイブ(グレンフォード)は家に帰れば、妻とまだ幼い1人娘がいる幸せな家庭だったそんなデイブ(グレンフォード)のもとへ、ルシーという女性から電話がかかってくる
 デイブ(グレンフォード)は酒場で働いているルシーと出会う。そこで彼はルシーから実は自殺したダンカンとルシーは一緒に駆け落ちしようとしていた事を告白されるデイブ(グレンフォード)はとりあえず家に帰るが、ルシーが何者か殺されてしまった
 デイブ(グレンフォード)はダンカンが自殺して事件の背後に黒幕がいることを確信し、ダンカン夫人に会いに行くが彼女は夫について何も語らなかった
 そんな時、デイブ(グレンフォード)に対して署長からダンカンの自殺した事件についての捜査を止めるように言われるしかし、納得がいかないデイブ(グレンフォード)はこの街を支配している政治家のラガナー(アレクサンダー・スコービー)の基にやってくるデイブ(グレンフォード)はラガナー(スコービー)の用心棒であるヴォイス(リー・マービン)を叩きだし、ラガナー(スコービー)に対して必ず事件を解決してラガナー(スコービー)に対して逮捕することを宣言する。それは宣戦布告も同然だった
 デイブ(グレンフォード)は自宅に帰り、一家で外出しようとするが妻が車に乗ったときに大爆破明らかにデイブ(グレンフォード)の命を狙った犯行だったが、彼の妻が身代わりになって死んでしまった

 翌日デイブ(グレンフォード)は警察上層部に呼ばれるが、デイブ(グレンフォード)に対して捜査から手を引けという警告だった実は警察の上層部はラガナー(スコービー)と黒い繋がりがあり、ダンカンが自殺した理由が汚職である事に気付き、デイブ(グレンフォード)は徹底的に捜査することを誓うが彼は警察バッジを取上げられてしまう
 デイブ(グレンフォード)は今や愛する妻を殺され、一人で捜査することになるが、妻殺しの犯人の手がかりをつかめずにいたが、有力な証言を手に入れる事ができた
 彼は殺されたルシーが働いていた酒場へ行き、ラガナー(スコービー)の用心棒であるヴィンス(マーヴィン)を叩きのめし、そこでヴィンス(マーヴィン)の情婦であるデビー(グロリア・グレアム)と出会う
 デイブ(グレンフォード)が泊まっているホテルにデビー(グレアム)も一緒に付いてくるが・・・続きは映画を観てください

 警官ギャングという構図だけれど、実は正義感に燃える一人の男とこの都市を支配する悪の権力の対決と言う映画になっている
 確かにこの中には自分の妻を殺されたことによる復讐というテーマがあるのは確かだけれど、権力にしがみつきギャングと手を結ぶ悪徳政治家、そして悪徳政治家とつながりのある警察上層部
 この町にはびこるゴロツキを叩きのめす勧善懲悪のストーリーはまさにハリウッド映画という感じがするし、マルタの鷹、チャイナ・タウンといった名作と比べても遜色ない迫力ある映画
 ちょっと頭の弱そうなギャングの情婦を演じるグロリア・グレアムだけれど、とても綺麗な人
 しかし、昔のハリウッド映画においてこのような綺麗な人が、熱湯をかけられて顔半分が醜いメークをされる映画は珍しいまたこの熱湯をかけられるシーンは当時はかなり残酷的な描写だと思う
 しかし、それ故に顔半分が醜くなったからのグロリア・グレアムの演技には鬼気迫るものがあったことも、この映画を非情的タッチ感を出すのに成功していると思う

 それにしてもアメリカ映画には警察腐敗を描いた映画が多いね時には大統領や、CIAまで悪者に描かれるアメリカ映画というのは勇気があるのか、または大統領やCIAに関係している人達はこのような映画をどんな印象を持って観ているのかちょっと知りたいね

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