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映画において天使を想像させるテーマを扱った映画はたくさんある
ヴィム・ヴェンダース監督のベルリン・天使の詩、フランク・キャプラ監督の素晴らしき哉、人生、リュック・ベッソン監督のアンジェラ、フランソワ・オゾン監督のエンジェル(これは、天使とは内容が関係無いかな?)、最近はロン・ハワード監督の天使と悪魔など・・・題名から映画の内容まで”天使”を想像させる映画はたくさんある
しかし、僕の持つ”天使”のイメージは絵画で見かける子供が頭の上に輪を浮かべて飛んでいる姿しかし、映画で描かれている”天使”を見るとそのような子供を描いた天使は少ない気がする
よく見るのは、おっさんの姿をして天使が多いね
そして今回紹介する、題名もズバリ天使は、女性が天使として美しいものの対象として描かれている
監督はエルンスト・ルビッチ彼の映画は最近、よく見るようになった特に彼の映画でニノチカ、街角/桃色の店、天国は待ってくれるなど、まさにハリウッド黄金時代における理想と夢を描いたコメディー映画に卓越した監督としての凄さを感じる
ちなみに僕はルビッチ作品で最も好きな映画(全部観ているわけでは無いけれど)は、第二次世界大戦中のポーランドの芸人一座を舞台にした、当時のポーランドに対する応援歌と言えるであろう生きるべきか、死ぬべきか
この映画が製作されたのが1942年だから、第二次世界大戦中であり、まさにポーランドがナチスドイツや、ソ連の侵攻、迫害を受けていた時の作品しかし、題名にもなっているが、このシェイクスピアの名作ハムレットの台詞でもある生きるべきか、死ぬべきかを巧みに使った上手いと思わせる映画
そんなコメディ映画の達人と言えるであろうエルンスト・ルビッチ監督の天使を紹介しよう
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旅客機に乗ってマリア(マレーネ・ディートリッヒ)がパリにやって来る
彼女はパリに居るロシアの大公爵夫人を訪れるどうやら、その場所は男女が出会うための場所であるようだ
そこへアンソニー(メルヴィン・ダグラス)という名の英国紳士がやって来た偶然にも部屋の一室でマリア(ディートリッヒ)とアンソニー(ダグラス)は出会ってしまう
2人は夜に夕食をすることを約束して別れる
夕食においてマリア(ディートリッヒ)とアンソニー(ダグラス)は良い関係になり、夕食後にデートするが、アンソニー(ダグラス)は彼女に夢中になってしまったしかし、デート中アンソニー(ダグラス)はマリア(ディートリッヒ)の名前を知らないために彼女のことを”エンジェル”と名付ける
しかし、デートの途中にアンソニー(ダグラス)が目を離した瞬間にエンジェル、すなわちマリア(ディートリッヒ)が姿を消してしまった
そして数日後にイギリスの優等生の外交官であるフレデリック(ハーバート・マーシャル)がイギリスに帰って来た
そこでフレデリック(マーシャル)は、かつて第一次世界大戦において同じ部隊で一緒だったアンソニー(ダグラス)と久しぶりの再会をする
フレデリック(マーシャル)とアンソニー(ダグラス)の会話は、アンソニー(ダグラス)がパリでデートしたエンジェル、すなわりマリア(ディートリッヒ)の話ばかりしているそして近々エンジェル、すなわちマリア(ディートリッヒ)を探しに再びパリに行く話しをしていた
フレデリック(マーシャル)はアンソニー(ダグラス)を次の日に食事に自宅へ招待するアンソニー(ダグラス)はフレデリック(マーシャル)の家を訪れ、フレデリック(マーシャル)の妻の写真を見て吃驚するなんとアンソニー(ダグラス)の求め、探していた"エンジェル”すなわちマリア(ディートリッヒ)はフレデリック(マーシャル)の妻だった
しかし、アンソニー(ダグラス)は、そんなことぐらいで”エンジェル”の事を諦めるわけにいかない
一方、”エンジェル”と呼ばれるマリア(ディートリッヒ)も再び出会った瞬間は、アンソニー(ダグラス)を敬遠するが、マリア(ディートリッヒ)も彼との一晩だけのパリのロマンティックなデートを忘れる事ができなかった
しかもマリア(ディートリッヒ)が度々パリを訪れていたのは、ワーカーホリックの夫であるフレデリック(マーシャル)がいつも家に居ない寂しさを紛らわすためだった
再びアンソニー(ダグラス)とマリア(ディートリッヒ)はパリで会うことを、フレデリック(マーシャル)に秘密で会うことを約束するが・・・”エンジェル”と2人の男の三角関係の行方は映画を観てください
エンジェルを演じるマレーネ・ディードリッヒだけれど、そう言えば天使つながりで嘆きの天使と言う映画にも出演していた
実はこの映画で彼女は老教授を虜にして破滅させる悪女的な”天使”を演じていたけれど今回紹介したエンジェルでも、三角関係の元凶になる悪女的な”天使”を演じている
しかし、彼女の魅力は僕たちが想像するような純粋な心を持った”天使”のような役よりも悪女的に匂いのする役が似合っているね例えば情婦の悪女なんかは彼女にピッタリの役だったような気がする
この映画の魅力はストーリーよりも、ウィットに富んだ台詞にあると思う三角関係に陥った男女の結末は、感動度という点では、エルンスト・ルビッチの映画にしては普通の映画になってしまった感じはするけれど、マレーネ・ディートリッヒの魅力に拠るところが大きい映画です
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