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最近はロマン・ポランスキー監督の初期作品を観ることが多いけれど、彼の初期作品は面白いね
彼の長編デビュー作である水の中のナイフは心理サスペンスと言うような映画で、名監督と呼ばれる人にはデビュー作品から傑作を撮り挙げてしまう人がたくさんいる
他に彼の初期作品では反撥も面白かったカトリーヌ・ドヌーヴが精神に異常を来たしていくシーンは、今で言うところのサイコ・サスペンスとも言えるし、少しホラー映画みたいな感じもする
彼の最近の評価が高い作品といえば戦場のピアニストがあるけれど、個人的にはナチスドイツの描き方が露骨過ぎて、僕には少しロマン・ポランスキーの作品としては不満
むしろ前述した『水の中のナイフ』『反撥』の方が、ジワジワと追い詰めていく怖さの方がロマン・ポランスキー監督としての凄さを感じるし、ローズマリーの赤ちゃん、チャイナタウンの方が僕の好みにあうね
そして、今回紹介する袋小路も彼の初期作品の代表作と言えるだろう今回も登場人物が狂っていく様子はロマン・ポランスキーならでは演出力
そして狭い空間を舞台にした作品は『水の中のナイフ』や『反撥』に通じる
それでは袋小路を紹介します
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2人組みのギャングが車が動かなくなってしまい、立ち往生している一人は眼鏡を架けていて、腹に銃弾を撃たれ瀕死の重傷で動けないアルバート
もう一人はでかい体に、腕を負傷して肩から片腕を吊るしているリチャード
リチャードは高台の方へ向かっていき助けを求めようとすると、そこには古い城のような家があり、リチャードはそこに居る人たちを見張っていた
そこには若妻であるテレサ(フランソワーズ・ドルレアック・・・カトリーヌ・ドヌーヴの姉さん)と、妻の言うことに逆らえない夫のジョージが居た
リチャードはこの夫婦を脅し、アルバートの乗っている車をこの城に運び込もうとするがどれだけ時間が経ったのか満潮になっており、車がもう少しで沈むところだった
リチャードと夫婦3人で車を動かし、鶏小屋を潰してそこに車を隠す
そしてリチャードはボスに電話をかけるがどうやらボスは大変なご立腹リチャードは電線を切ってしまう
そしてついにアルバートは死んでしまう
リチャードは満潮で海に囲まれてしまったことから脱出できないで居たが、ボスが迎えに来てくれることを期待していたしかし、ボスはリチャードを見放したようで迎えに現れない
ここから奇妙な3人の生活が始まるリチャードはこの夫婦に命令を下すが、夫のジョージがリチャードの命令に逆らえない事に妻のテレサ(ドロレアック)はイライラする
そんな時夫のジョージの友達がやって来るその友達は妻と娘夫婦とそして子供を連れてきた
この友達が来たことによって、リチャードは今までジョージ夫婦を支配していたのが逆にテレサ(ドロレアック)からお手伝いさん扱いをされて、支配関係が逆転する
しかし、夫のジョージは気が弱くリチャードに対して強く当たるどころか、優しさをみせてしまう
テレサ(ドロレアック)は子供を虐げ、ジョージの友達は揃って帰ってしまい、再びリチャードがこの夫婦を支配する関係になるが・・・続きは映画を観てください
ジョージは中年でテレサ(ドロレアック)とは再婚であるジョージはテレサ(ドロレック)を愛しているために、著名な作家であるウォルター・スコットがロブ・ロイを執筆した由緒ある城で住むことになるが妻は欲求不満であり、しかも外部からギャングがやって来たことに、ジョージが望んでいた平和な暮らしが壊されてしまう
その事によって元々気が弱くて、テレサ(ドロレアック)には自分は軍隊に居たことをアピールしていたのが嘘だとばれてしまう
突如訪れた悪夢に対して、精神的に追い込まれていくジョージの姿は滑稽にさえ感じる
どうしたら良いかわからないジョージは袋小路に陥っているが、ジョージ夫妻の所に来てしまった腕を負傷しているギャングのリチャードも満潮によってまるで孤島のようになった場所から抜け出せない事によって、彼も袋小路状態
しかし、この映画でギャングのリチャードは死ぬことによって袋小路状態から抜け出すが、気の弱い夫のジョージは死ぬことさえ出来ないような一生袋小路状態のまま生きていかなければならない姿はあまりにも皮肉的である
今回紹介した袋小路は、賛否両論あるだろうね
ちなみにロマン・ポランスキーの初期作品の『水の中のナイフ』『反撥』『袋小路』の3作品に優劣を付けると『反撥』→『水の中のナイフ』→『袋小路』の順番になります
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