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ディア・ウェンディ題名からしてベタベタの恋愛映画を期待して観るとガッカリしてしまうか、それとも逆に思いもよらぬ面白い映画に出会ったと思うかのどちらかだろう。
ちなみにこの映画はアメリカの炭坑町を舞台にしたデンマーク映画。
そのような舞台背景といえばラース・フォン・トリアー監督のドッグヴィルを思いだすが、実は今回紹介するディア・ウェンディは、ラース・フォン・トリアー監督の脚本作品です。
ドッグヴィルと言えば、驚きのセットが印象的そして人間の本質に深く切り込んだストーリー観る人によっては極端な賛否両論の映画。ちなみに普通ではない僕の評価はどちらかと言えば面白いぐらいの評価
アメリカの架空の街、”ドッグヴィル”を通してアメリカ社会を批判した映画だったが、流石はラース・フォン・トリアー監督、世界中の誰もがおかしいと首をかしげるアメリカの銃社会を批判することはこの監督にとっては避けては通れないテーマ。
このような前フリをするとコチコチの社会派映画かと思われてしまいそうだが、所々のユーモア、そしてクライマックスの銃撃戦はかなり面白い
監督はデンマーク映画のドグマ95作品の映画を撮ったこともあるトマス・ヴィンターベア監督
銃(ガン)マニアにとっては必見のディア・ウェンディを紹介します
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”親愛なるウェンディ、僕と君が出会った時からの物語を手紙に書こう”とディック(ジェイミー・ベル)は、ある決意を秘めて手紙を書いている。
物語はディック(ベル)と”ウェンディ”との出会いへ飛ぶ。
まだ少年のディック(ベル)は父親との二人暮らし。そして黒人のお手伝いさんがいる。
ディック(ベル)は父の勧めから炭坑夫として働こうとするが、彼には体力が無く、スーパーで働いている。
ディック(ベル)は黒人のお手伝いさんの親戚にプレゼントをあげようと、同級生の女の子のお店から玩具の銃を買うが、ディック(ベル)は結局プレゼントとして銃を贈ることはしなかった。
やがて月日が経ち、ディック(ベル)の父は無くなり、黒人のお手伝いさんも老齢ということもあり家から出て行く。
ディック(ベル)の友人に銃マニアのスティーヴンという友達がいるが、彼はスティーヴンに玩具だと思って買った銃を見せると、その銃は実は本物であることがわかる
ディック(ベル)とスティーヴンは今や廃坑となった誰も寄り付かない場所で本物の銃の試し撃ちをすると・・・今まで炭坑で働いている人々に対して劣等感を持っていたディック(ベル)は急に自分に自信を持つようになる。
それ以来、ディック(ベル)はその銃に対して”ウェンディ”と名付ける
ディック(ベル)とスティーヴンは町に出て、自分と同じ負け犬たちを集い、その負け犬たちにも本物の銃を持たし、彼らは”ダンディーズ”と自ら名乗るグループを結成する。
そんな彼らの目的は本物の銃を持つことによって自分自身に対して自信を植え付けること。決して他人に銃を撃たないことを誓うのだが、ある日昔から懇意にしていた町の保安官(ビル・プルマン)から、ある黒人の少年の保護観察官になるように頼まれるのだが、その黒人の少年とは
その時からディック(ベル)の運命は転げ落ちてしまい・・・続きは映画を観てください
みんなで銃を持てば怖くないというような精神を描いたような映画に思えたりするが、歴史的にあらゆる諸問題を銃イコール武器で解決してきたアメリカ社会を皮肉った映画に思う。
だいたい銃を大量に生産し売買している国において、わざわざ携帯するためだけに作っているのでは商売が成り立たない。明らかに使用目的で生産されているに決まっている
しかし、この映画は銃社会を批判しながらも色々な面で楽しめる映画になっている。1960年代に活躍したゾンビーズの音楽が良い感じ使われているし、また映像的にも人間の中を弾丸が撃ち込まれるシーンは、ジョージ・クルーニー主演のスリー・キングスを思わせる凝った映像。
そしてこのクライマックスの銃撃戦の面白さはなかなかお目にかかれないほどの出来栄え。その銃撃戦が西部劇の明日に向って撃て!や、西部劇の大スターであるジョン・ウェインを思い出させるようで、いかにも今日におけるアメリカの銃社会を築きあげてきた西部開拓時代、フロンティア精神を皮肉っているようで意味深なアクションシーンになっているのが興味深い。
銃に対して、”ケリー”や”ウーマン”といったような人間の名前を付けるような、少し変わった映画ですが個人的にはお勧めの映画です
主役のジェイミー・ベルがリトル・ダンサーの子役から大きく成長しているのに吃驚
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