褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 JUNO/ジュノ(2007) 16歳で妊娠しちゃいました

2011年06月28日 | 映画(数字、アルファベット)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします

 女性から面と向かって『私、妊娠しちゃいました』と言われることほど恐ろしいことはない。ましてやその女性がまだ高校生だったとしたら・・・こんな恐ろしいことは想像もしたくない
 しかしこんな恐ろしい出来事は現実問題として存在しているし、実際に僕の同級生の女の子も高校生の時に妊娠していたなあと思い出したりする。

 このようなリアリティ抜群の社会派作品の映画となると大変重たい内容を想像してしまうが、今回紹介するJUNO/ジュノは女子高生の妊娠というテーマを深刻ぶらずに、明るいノリで描いたコメディ。実際に気の利いた台詞も相まってかなり笑えた。

 女性にとって妊娠、出産というのは人生の大きな岐路。まさにこのことがこの映画の大きなテーマ。まだ精神的に子供の女子高生が全くの想定外だった妊娠をとおしての心境の変化、成長が描かれる。また女性にとって子供を持つことの意義を大いに考えさせられ、また男性がいきなりパパになってしまう事の戸惑いは実生活において経験がある人には思い当たる事のある人が居るだろう。

 大きなテーマは前述した女子高生の妊娠だが、主人公の妊娠の相手、家族、そして子供の居ない夫婦たちなど脇に登場する人物にも優しい眼差しが向けられ、全体的に家族の愛を感じさせるおおらかなドラマ。普通女子高生の妊娠と聞けば大事件のようだが、意外に冷静な?登場人物たちの行動が笑える。

 ちなみに監督はジェイソン・ライトマン健康に悪いとされる煙草の宣伝マンの奮闘振りを描いたサンキュー・スモーキング、失業率の高いアメリカ社会において、クビ宣告人としてアメリカ中を飛び回る男を描いたマイレージ、マイライフなど社会派コメディの分野において遺憾なく腕を発揮する監督。
 そしてジェイソン・ライトマン監督が超一流である事を証明したJUNO/ジュノを紹介します

JUNO/ジュノ <特別編> [DVD]
エレン・ペイジ,マイケル・セラ,ジェニファー・ガーナー,ジェイソン・ベイトマン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 ある秋、16歳の女子高生であるジュノ(エレン・ペイジ)は同級生で陸上部のポーリー(マイケル・セラ)と興味本位でセックスしてしまったのだが、想定外の妊娠をしてしまったことに気付く。大した見映えでもなく、どこか鈍感でもあり、好きでもないポーリー(セラ)とのあの行為で妊娠してしまった。
 まだ高校生でもあるジュノ(ペイジ)は両親に妊娠したことを言い出せず、そして子供の世話をするだけの生活力があるはずも無い。彼女は親友のリア(オリヴィア・サールビー)にとりあえず相談してみる。ジュノ(ペイジ)は中絶するために病院に向かうが・・・結局、中絶を断念する。

 ジュノ(ペイジ)とリア(サールビー)は新聞で里親になってくれる夫婦を探していた。彼女たちは高級住宅街に住んでいるマーク(ジェイソン・ベイトマン)とヴァネッサ(ジェニファー・ガーナー)という仲の良い夫婦が子供を欲しがっていることを知る。

 ジュノ(ペイジ)は勇気を出して、父のマック(J・K・シモンズ)と後妻である母のブレンダ(アリソン・ジャニー)に妊娠したことを告げる。
 予想外の事を告げられたマック(シモンズ)とブレンダ(ジャニー)がショックを受け、相手がポーリー(セラ)と言うことを聞いてさらにショックを受ける。
 マック(シモンズ)はジュノ(ペイジ)から産まれた子供はマーク(ベイトマン)とヴァネッサ(ガーナー)の夫婦の元に里親として出すことを言われ複雑な心境に陥るが、彼はジュノ(ペイジ)のために協力することを約束する。
 ジュノ(ペイジ)とマック(シモンズ)はマーク(ベイトマン)とヴァネッサ(ガーナー)の夫婦の元に養子契約のために初めて顔を合わせにいった。
 お互いに話がかみ合わなかったが、契約は無事に終了する。

 冬になるとすっかりジュノ(ペイジ)のお腹が大きくなり、小さな命が宿っている事を実感した彼女は・・・これまで気付かなかった多くの大切な事とは何か?映画を観て確認してください



 女性が子供を産むとその瞬間に男よりも大人だと感じさせる。極めて女性の方が現実的に物事を考えることが出来るし、男性の方がいつまで経っても夢を見続け、現実に対して直視することを恐れる。この映画を観ると女性は偉大だと感じます。
 そういえばベルギー人のダルデンヌ兄弟監督のある子供を思い出した。この映画は20歳の夫と18歳の妻のあいだに赤ん坊ができるが、生活力の無いこの夫婦において男性と女性の子供に対する想いがある行動を通して決定的に違うことを感じさせる。テーマはJUNO/ジュノと重なるところがあるけれど、こちらはひたすら重苦しい。

 ちなみに妊娠した女子高生を演じたエレン・ペイジはクリストファー・ノーラン監督のインセプションにも出演していた売れっ子女優です。JUNO/ジュノが公開された時は既に20歳でしたが、見た目は16歳よりも若く見えたので後で実年齢を知って驚きました。
 心優しいお父さん役のJ・K・シモンズはあのスパイダーマンシリーズにおいて、とことんスパイダーマンを悪に見せようとする新聞編集局長を演じていた人です。
 友情、愛情、人生、家族なと大切な事を気付かせてくれて、大いに笑わせてくれるお勧めの映画です

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします




 

 



 





 

 

 
 
 


 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする