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チョッと昔にある女の子から『わたし、旦那は要らないけれど子供がほしいの』なんて事を聞かされ、それは生活費が大変だろと思ったりしたのだが


今や下手すると男性よりも女性の方が給料が多かったりするし、芸能人同士の夫婦を比べても嫁さんの方が収入が多いようなカップルをたくさん見る。今や多くの男性が女性の社会進出によって、自分の立場が無くなるのではないかと恐れる時代になってしまったようだ。
確かに最近は女性の権利を声高々に叫ぶフェミニズム論者がたくさん存在する。しかし、その多くが過剰なまでの負け犬根性的な考えしか言っていないと思う。例えば夫婦別姓、従軍慰安婦問題など。現在のフェミニズム的発言は全くの本来の意図からは逆効果であることに早く気付くべきだ。
それに比べてこの映画に登場するお母さんは本当にたくましい。本当に自立した女性とはこういうものだということを理解するには、今回紹介するガープの世界はお勧めだ。
確かに世界的なウーマン・リブ運動の背景が生んだ映画であるのは確かだけれど、女性の権利を主張しただけの作品でもない。だいたいこの映画に登場する主人公はガープと言う名前の男性であり、ガープのかなり変わった生い立ちから悲惨な結末までを描いた映画。そんなガープが母を始め、様々な背景を持った女性との出会いを通して成長していく父親の物語でもあるからだ。
そんなガープの普通の人間では経験できない数奇な運命を描いたガープの世界を紹介します

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戦争に従軍する看護婦として働いていたジェニー(グレン・クローズ)は子供を欲していたが単なる肉欲の塊としか思っていない男性との結婚生活は嫌がっていた。
彼女は戦争により瀕死の状態で殆ど意識の無い軍曹が勃起していたのを目撃して、その上に跨って妊娠する。その妊娠して出来た男の子が後のガープ(ロビン・ウィリアムズ)である。
次第に成長したガープ(ウィリアムズ)はやがてどうして自分には父親がいないのか不思議に思う。そして彼の興味は戦闘機、セックス、レスリングに向かってしまったように母親のジェニー(クローズ)の理想とは少し違った子供になったが、ガープ(ウィリアムズ)は彼女の愛をたくさん受けて育つ。
高校生になったガープ(ウィリアムズ)はレスリング部に入る。ガープ(ウィリアムズ)はレスリング部のコーチの娘で、いつも本ばかり読んでいるヘレン(メアリー・ベス・ハート)と恋に落ちる。しかし、ガープ(ウィリアムズ)は休みを利用して帰って来た幼馴染みのクッシー(ジェニー・ライト)とこっそりセックスしていた所を、クッシー(ジェニー・ライト)の妹のプー(ベランダ・カーリン)に覗かれてしまい、プー(ベランダ・カーリン)の策略で、その場面をヘレン(ベス・ハート)に見られてしまう

ジェニー(クローズ)とガープ(ウィリアムズ)はニューヨークへ向かう。ガープ(ウィリアムズ)は小説家を目指すが、ジェニー(クローズ)が街で見かけた娼婦に興味を持ってしまい、彼女は娼婦に取材をする。そのことを切っ掛けにジェニー(クローズ)が『性の容疑者』と言う本を出版すると大ヒット。やがてジェニー(クローズ)はフェミニストの間で一躍人気者になる。
一方、ガープ(ウィリアムズ)の方はなかなか書いた本がヒットしなかった。
やがてガープ(ウィリアムズ)はヘレン(ベス・ハート)と結婚し息子が2人生まれる。ガープ(ウィリアムズ)は家で小説を書き、ヘレン(ベス・ハート)は近くの大学で教鞭をとる。そしてジェニー(クローズ)は実家で男性から虐げられた女性のための施設を開く。
ガープ(ウィリアムズ)はジェニー(クローズ)の施設兼実家に帰ると、元フットボールの選手で女性に性転換したロバータ(ジョン・リスゴー)と友達になり、そして12歳の時に強姦され、しかも喋れないように舌を切り取られたエレン(アマンダ・プラマー)と出会い、そして彼女の事件に抗議を示すために自ら舌を切った数人の女性たちと出会ったり




冒頭の赤ん坊のシーンから印象的です。ここでは書き切れないほどビックリすることが起こり、そして悲惨な内容なのだが意外に観ている最中は暗い雰囲気になることも無く、逆に笑えるぐらいだ

ちなみに監督は明日に向かって撃て!



他の作品ではポール・ニューマン主演のハチャメチャなアイスホッケー軍団を描いたスラップ・ショットという映画も面白いです。
主演のガープを演じるのがロビン・ウィリアムズ。この映画に登場していたときはまだ映画ファンには無名に近かったですが、今やすっかりベテランの大スターです。
そしてガープの母親ジェニーを演じるのがグレン・クローズ。危険な情事で世の既婚の男性を恐怖のどん底に叩き落としたストーカー女性のインパクトが強いですが、様々な役柄を演じる名女優にして現在もバリバリに活躍中です。
そして様々な映画でバイプレイヤーとして印象的な演技を魅せるジョン・リスゴー。この映画でも女性に性転換した元フットボーラーというものすごく難しそうな役を演じていますが、彼ほどの名優ならどんな役でもこなせるのは他の映画(とくにレイジング・ケインやクリフ・ハンガー)でも実証済みの演技派です。

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