枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

書籍の良さ

2011年03月02日 | Weblog

 テレビが好かない理由には、あまりにも下らない内容なことと、同じような番組の羅列でうんざりするから。家に、テレビがなくても、なんということもない。休みの日には庭を眺め、夜には気儘に宇宙を観あげる。テレビをつけようと思うことがないのだ。

 最も、水戸黄門は、あの定番がいい。悪者がやっつけられるからいいのだ。配役には多少不満があるが、こちらがギャラを払う訳でなし、CMになれば変える。大儀な時にはそのままだが、番組が終わればスイッチを切る。本気で観てはいないから、ちょうどいい。

 本は、図書館で借り、よければ購入する。この時は、金銭の余裕により、ハードカバーか文庫かを決める。友人が出版社に居たり、著名な作家さんから、戴くこともある。サイン本なので、誰にも譲れない。児童書が多い。

 一時、宮城谷昌光氏の著作に惹かれていたが、『香乱記』以来、つきが落ちたように止めた。平岩弓枝氏と、宮部みゆき氏は、変わらず愛読している。おもしろい。止められない。時間の観念がなくなる。つい、宵っ張りになる。

 先日、Aさん家に行き、サンデー毎日の書評にあった『ラスト・ラン』は、角野栄子さんの著作だ。実は、お会いできなかったが、サインを頂き、大切に持っています。Aさんのところにいらした際、おもてなしをされたそうです。私は、偶然行きあわせた。

 そのときのことが思い出される。きっと、故郷の風景を、重ねられておられたのかもしれません。作者の気迫が感じられるようでした。故郷は、幾つになっても、心に焼きついているのですね。私も、しみじみと想えます。

 本の良さは、自分の気儘に合わせることができ、どっぷりと浸れる。私が、わたしで居られる唯一の時間です。物語の中を自由に羽ばたきながら、大地を見据えることもできる。宇宙の闇の中に、紛れることもできる。何者にも縛られることはない。

 白枇杷の木。何年も葉だけが繁状態だった。昨年、初めて花芽をつけた。

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