地震が起き、津波が押し寄せれば、否応なく海辺の建物は破壊される。そういった一連の作動がわかっていて、海から近い所に設置した原発の施設だ。想定外とは言語道断。冗談ではない。人間はおろか、そこに生息している生き物を、命をなんだと思っているのだろう。
宮部みゆきの『レベル7』。あれは、原発ではなかったが、こっちは逃げられない段階の放射能汚染だ。人間よりも哀れなのは動物達、植物である。軽々しく、人体に及ぼす影響は少ないなど、見当違いも甚だしい。鉛に閉じ込めてしまってくれ!しかしきっと何処からか漏れる。
山口県の祝島に、中国電力が原発を設置しようとしていた。今回の地震と津波で、鳴りを潜めているが、数年先にはきっと持ち出すだろう。その、祝島をテーマにした、島の様子と近辺の映画が上映されている。リエさんからもお薦めです。
その映画には、祝島の枇杷が映っているそうです。昔は、枇杷になど、農薬はかけてはいなかったようですが、ここ数年は、売らんかなの儲け主義から、農薬を使うようです。枇杷よ、お前もか!と言いたくなる現状ですね。
自然栽培での農薬は、栴檀の木があれば、農薬の代わりをします。枇杷葉自体が、殺菌作用をもたらすので、神経質にならなくても、美味しければいいように思う。生産者よりも消費者が、そういった品物を買わなければいいのです。そこんところが間違っている。
放射能が通常より数倍もの数値だと報道しています。そのために、被害のない野菜にまで、悪影響が出て、農家の人はトラクターで根こそぎひっくり返していました。野菜になんの罪がある。自然災害ではなく、人為災害に他ならない。
怒り心頭に発するが、広島と長崎に原爆が落とされたことなど、自分に関係がなければ、それでいいのだろう。けれども、今回のことで、じっとしてはいられない。祝島に原発を造らせてはならないのだ!唯でさえ島国の危機に瀕している日本を、原発の恐怖に曝してはならない。
阪神大震災は17年前です。今回の地震は2週間が経ちました。今後も、地震や津波は何度もくるでしょう。来てから慌てふためくのではなく、覚悟を決めておくことです。地球は、自ずと自らを再生しようと試みているのです。宇宙の意思に因って。
枇杷苗です。1昨年の苗ですが、今年の寒さで、葉が霜焼けになりました。