津波による、壊滅的な破壊には、なす術もない。不便であったり、暮らしに不向きな理由で、山から陸地に下りてきたが為に被害に遭った。自然を侮ったり、甘く見ていると、結果は自ずと出てくる。地球の引力や重力、月との引き合う力。太陽の黒点の数やフレアの現れ方が、そのどれをとっても、地震につながる要因ではなかったか。
地軸が、数千ミリ動いただけでも、人類がこれだけ居て、どでかいビルも建っているのだ。バランスを保とうとする場合、何かがどこかで起きていても当然の顛末であろう。知ろうとする者が居ようが居まいが、時は刻まれているし、止まることはできない。SFの世界でも、シュミレーションの繰り返しでもない。
戦後からの復旧には、国民をあげて取り組んできた。便利に快適に、生活の改善を求め図り、休むことなくやってきた。決して悪いことではなかった。だが、結果は。山を捨て、田畑を放棄し、農薬をふんだんに使う、安易な方法を用いてきた。重労働からは解放されたが、地球のことは誰一人、考えてこなかった。
アトランタが沈んでいった原因は、神の気紛れな時空への移動であった。計画は失敗し、以後、宇宙の何処かしらに暗黒が広がっている。こういった不測の事態を、一体どれほどの人類が信じようとしていたことか。原発も起きてみなければ、わからないように報道するが、原爆の怖さは、充分に知っていたのではなかったか。
クリスマスローズの緋色。鉢の中で、いっせいに咲き始めた。