箪笥の肥やし、とはよく云ったもので、物が増えても始末できない。娘や孫等は、デザインの合わないのとサイズで、着れない・要らないとなる。全くの新品でもないから、他所さまにはあげられない。仕事着にはもったいないから、普段着になる。
独身の時よりは、幾分かはサイズも太目になったが、9号で足りる。いけないのは胴周りで、1cmのことできつい。流行の物は買わないが、偶には新しいのもほしくなる。然し、増えるばかりで、破れないから処分できない。加えて繕ってしまうもの。
これが、肥って着られないと諦めもつくのか・・・、いえ、もっぱら箪笥に終ったままになる。止め具の位置をずらせたり、ゴムで伸びるようにしたりと、何とか工夫をする。生地が良いだけにもったいなくて捨てられない。着用前の点検は欠かせない。
先日も、沢田研二さんのライブに、麻のツーピースを着ようとして、ウエストが合わないのに慌てた。汗だくで事無きを得たが、油断していた。お蔭で、1列車乗り過ごした。肥りたければ、煙草を吸って止めればいいと聞いたが、煙に巻くのは苦手。
被災地にも、衣類は新しいのを、ということで、以前のように古着は送れない。中には、襤褸を処分する目的にする輩も居て、親切の思いが届かない。謂わば、現金が好いのだ。自分の好みが、他人と一緒ではないのも遠からず。我慢してまでは。
昨夕には、夕立があって凌ぎやすくなった。何でも、灼熱日だったとか。我が家に居れば、汗をかくのは当たり前なので、行水をすればさっぱり。湿気が多いと不快感が強いが、天気である方が気持ち良い。水遣りで多少の涼は呼べる。汗をかこう。
昨年の、枇杷葉の花芽は、それは見事な付きだった。どの枝にも、鈴生り状態で、そこら中に芳香を撒く。