枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

如月、望・大潮

2021年03月29日 | Weblog
 源氏と平家の生死の別れ目は、潮の満干潮と月の満ち欠けにも影響していたようだ。時代を翔けようとする者は、多少なりともそういったことへの着眼点があるかも知れない。額田王が、戦に勝てるべく鼓舞した詠にも表れている。船を漕ぎ出だすにも、潮が満潮にならねば行けず月の光も三日月では頼りない。直観ではあるものの、閃きは疑うべくもない。

 自然を敬い祈りと感謝で暮らせば、風の声に雨の囁きや哀しみに心が反応する。桜の写真にも、そこに写っているのは樹ではないこともある。お能で舞われる精霊・魂には、何故そうなっているかが謡われる。葵上を獲り殺そうとする六条の御息所の想い、羽衣での天女の心境にも心根がある。桜の精は性別を問わず、怪しきも美しく佇むので夜間は出ず。

 ブログを見ればこのところ桜の写真が多くあり、視点の違う風景に見惚れてしまう。撮影者が心を奪われていればその姿で、咲いているから撮ったのはそれなりに見える。意表を突く趣ではなくその方にしか撮れない被写体は、言葉を持ち姿を魅せる。海の波間に宇宙の輝きにさえ想いは宿るのだ。器具の金額等も関係あるかも知れぬが、観る者を虜にする。

 庭の草木の新芽が伸びてきたので、酢と水を混ぜて散布した。海棠の葉が巻き始めていて焦るが、緑の毛虫が繁殖したら来年咲かない。枇杷葉の結実したのや、芍薬に通草へと庭中の物に掛けて周った。農薬はどんなに薄く溶いても口にする時に、不安が過ぎるのでしない。百日紅や猿梨にも散布するが、クリスマスローズへと遣っていたら無くなり昼に。

 昼食には乾燥饂飩を湯がいて戴き、葱をたっぷりと乗せた。残った葱はナイロン袋に詰めて冷蔵庫に仕舞う。昨夜は団地の総会があり出席したが、自分の意見をはっきり言わずな者が多い。陰口はいいからとも思うが。会費等への変更はなく運営にも支障はないようで閉会。これも男性中心の考え方で何故か夕方から、PM7時って一番多忙な時間じゃないの。

 森は炎上したものと思っていたら、消し忘れがあって未だにくすぶっているようだ。然もありなん。江戸時代までは権力の象徴としては将軍であったが、大奥の権限が優先されたのは書くまでもない。明治になって是では如何と、政治的なことや決め事を男性優位にしてしまった。女性が政界に物申すと正しいことを言えたのは、市川房江さん位でしょう。

 今の政界は後ろ暗さには事欠かないし、謙虚や丁寧を穿き違え嘘と誤魔化しでの運営を何とも感じない。庶民の苦しみや困窮には蓋をして、破れ鍋を守死するばかり。支持率も作為し物事の細部には触れず決定させ、条例を無理矢理に制定してしてしまう。肝心の文書が残れば後で面倒と廃棄、事実無根だと言い張る驕りに徹する。原発再稼働は駄目です。

 追記 外での黄砂や花粉等の眼への影響に、枇杷葉茶をコットンかガーゼに浸して拭くと痒みが取れます。注意点は二度拭きは禁物です。洗面器だと汚れたままで余り意味がないです。ティッシュペーパーでも可能ですが、破れることもあるので注意しましょう。五十肩には、枇杷葉の生葉を貼っておくと痛みが軽くなります。蒟蒻との汎用も可能です。


 

 
コメント (4)
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