枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

文月、八専始まり・長潮

2021年09月01日 | Weblog
 八専。はっせんとは、壬子の日から癸亥の日までの一二日間の内、これに五行を配した時干と支が同じ五行となる壬子・申寅・乙卯・丁巳・己未・庚申・辛酉・癸亥の八日のことで、一年に六回ありこの日は法事・供養などの仏事、破壊的な物事の着手、嫁取りなどには凶日とされています。と暦には載っている。

 昨今の生活では凡そ暦で事例を決めたり、判断の基にすることは少なくなったが避けられるならとも思える。古の人々は、運気が悪いと方違えをしたりだったが。源氏物語や枕の草紙では一般庶民の暮らしこそ多忙であるが、宮中や其処に集まる者は暇な時間を潰すのに苦労もあった。人も多くなかったからだろ。

 枇杷葉が遣唐使・遣隋使で中国から渡ってきた時には、薬樹・薬草での管理は内々のことで絶対に庶民に洩れてはならない箝口令・極秘密。奈良時代に施薬院との名称で光明皇后が建てるが、観音さまのお告げであると銘打ったのは漏れては困るから。植物の名が連なるものの、枇杷葉に関しては一切が省かれる。

 枇杷葉は其処に努める者が、懐に忍ばせた一粒の種からの発芽で育ち密やかに花を咲かせ実を結んだ。月日は経ち、枇杷葉であれば傷口は治り傷痕は残らず回復する。徳川家康の執念には常時枇杷葉茶を飲用して節が伺えるのは、精神的なものが大きく粘り強く強固な意志を思わせる。鳴くまでは余りにも長いよ。

 今と昔では医療事情も転換期を迎え大きく変化しているが、人間の精神的な内面は然して変わらずと思う。何世代も同居する時代ではないが、却って単体での経緯が悲劇を生むこともある。お互いとの認識も欠け、相手を敬う気持ちも失せれば他人の命等どうでもいい。感情の縺れも解けなく縛られていくばかり。

 枇杷葉でわたくしに出来ることにも限度がある。気づいてくれなければ、こちらに振り向いてでなければ援けられない。闇雲に枇杷葉の効能を書いているからと言って、信じてくれなければ無意味でもある。一心に念じて祈り波動を飛ばし続けるしかなかった。安い同情もしたくなく、想いの通じることだけを…。

 此処に来てくれて文章を読んでくれたかな…癌治療の投与は止めたそうだが体力の回復には遠いだろう。近所にはきっと枇杷葉があるわよ、我が家のでなくとも鼻を摘まんででも飲んでほしい。ブログ名も書けずハンドルネームも言えませんが、本人ならきっと気づいてくれると信じています。探し当てたのも縁。

 今年も余す処4ヶ月となった。枇杷葉の新芽も勢い増しで繁っているのに、月末ともなれば葉の中心が膨らみ始め苞が覗く。これが次第に大きくなって薄茶色の苞から白い花弁を伸ばす。11月や12月になると、そこら中が芳香に包まれ寒中へと渉っていく。旧暦の霜月から師走にかけて剪定し、花芽茶や生葉を採る。
 

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2 コメント

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こんばんは (rira)
2021-09-01 18:48:14
枇杷のルーツ、そうだったのですか。

再来月は、花芽ゲットに萌えます。

久しぶりに裏山に登って、花芽の良い香りを匂いたいです。
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素敵! (アナザン・スター)
2021-09-01 19:07:39
riraさん、個人の見解なので立証ではありません。

それはそうと、糠を沢山分けて貰っていたでしょう?
糠漬けの中に、枇杷葉茶を少量容れたら味が好いそうです。

後ね、庭木が弱ったり、元気にしたいならお酢がいいで酢よ。
それと作物にも、病気や腐れを防いでくれます。
詳しくは、現代農業を検索してみてね。
バックナンバーでも買えます。
あ・決して回し者ではありません。

一両日で結果が出ます。
木村秋則さんの奇跡の林檎、納得です。
ああ・青森に逢いに行きたい。

自然農法の良いところは、人体への影響もよくなることですね。
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