親爺さんの通夜へ。71歳、まだ若い。
親爺っさんはいつも人なつっこい顔で迎えてくれた。
子供がいるような飲み屋は気が削がれて嫌いだが、
ここは家族で営むその暖かい空気が流れていて、
殺伐系の立ち飲みとはそこが大きく異なる。
その中心にいたのが、親爺盛之介さんだった。
積年の痛飲がたたり、この数年入退院を繰り返していて、
だから酒を酌み交わすこともなかった。
土佐のいごっそうだ、かつては相当な酒豪だったらしい。
鯛のたたきのにんにくダレは親爺の十八番。
土佐流に、にんにくの葉を使う。
この味噌だけで三合は飲める。
隣り合う酒屋には老犬クマという大型犬がいて、
白内障のボロボロだったが、親爺っさんは可愛がった。
クマが亡くなった今年、追いかけるように親爺も逝った。
坊主がなかなかの名調子で、親爺っさんを悼むことばというより
宗教というものを見直して感謝して暮らすことを始めませんか…と
一席ぶったのがよかった。
取るものもとりあえず、駆けつけるのが通夜。
礼服なんか着てたら、死を待っていたようでおかしいとも。
忘れてたがそのとおりだ。
白ポロシャツに黒ネクタイだったが、気後れする必要はなかったんだ。
親爺っさんはいつも人なつっこい顔で迎えてくれた。
子供がいるような飲み屋は気が削がれて嫌いだが、
ここは家族で営むその暖かい空気が流れていて、
殺伐系の立ち飲みとはそこが大きく異なる。
その中心にいたのが、親爺盛之介さんだった。
積年の痛飲がたたり、この数年入退院を繰り返していて、
だから酒を酌み交わすこともなかった。
土佐のいごっそうだ、かつては相当な酒豪だったらしい。
鯛のたたきのにんにくダレは親爺の十八番。
土佐流に、にんにくの葉を使う。
この味噌だけで三合は飲める。
隣り合う酒屋には老犬クマという大型犬がいて、
白内障のボロボロだったが、親爺っさんは可愛がった。
クマが亡くなった今年、追いかけるように親爺も逝った。
坊主がなかなかの名調子で、親爺っさんを悼むことばというより
宗教というものを見直して感謝して暮らすことを始めませんか…と
一席ぶったのがよかった。
取るものもとりあえず、駆けつけるのが通夜。
礼服なんか着てたら、死を待っていたようでおかしいとも。
忘れてたがそのとおりだ。
白ポロシャツに黒ネクタイだったが、気後れする必要はなかったんだ。
帰りにミナミの立ち飲みへ。立ち飲み屋の親爺は立ち飲みで送るのが礼儀みたいに思えて、自然足が向いた。
いつだったか、最後に「よう来てくんなさった…」と手を握って別れたのが最期になった。
長年酒屋で働いてきた年輪を感じさせる手。
肉厚でざらついた、温もりのある手の感触がまだ残っている。
エノキ屋酒店 大国町 R26今宮高校前
カナマターク 千日前上ル 金龍ラーメン入ル
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