フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

雅なひと時 琴演奏会

2011-06-12 | 日記

雨脚が強くなった午後、近くで行われる琴の演奏会に招待された。「雅のしらべ」と題する琴の演奏会で、毎年1回開催されており、今年で第7回を数える。生田流正派大師範の酒井典彦(雅邦)さんが主催する琴の教室の発表会である。

会場は、戦後発刊されたグルメ雑誌「あまカラ」の編集長をされていた方の自宅である。入口に活けられた花、そろそろ百合のシーズンだ。


広い和室の広間があり、琴の演奏会にはうってつけだ。会場には琴が置かれていて、演奏会の準備が出来上がっていた。

 

 

最初に「祝典協奏曲」が演奏された。3楽章構成で、第2楽章の短調の調べが良かった、それから第3楽章の長調への転換が、邦楽の曲とは思えないほど軽快な演奏だっだ。4歳のお嬢さんや、小学生の子供もお母さんと一緒に演奏していた。

後半は、酒井大師範の独演会で、自ら作曲された「津山の里」という曲は、華麗なテクニックに彩られ、聴く者を雅な世界に引き込んでいく。素晴らしい名曲・名演奏だった。アンコールの「荒城の月」も、重層的で華麗な演奏だった。