今年もミズヒキの季節がやってきた。森の中の少し薄暗いところに、一面に「赤い線」が走っている。花が咲いているという実感は湧かない。
何か空中に線が走っているという感じだ。小さな赤い花が付いているが、これは、花弁ではなく、花弁状の4個の萼片だ。上にある3個の萼片は赤く、下側の1個は白い。このため、花穂を上から見ると赤く、下から見ると白く見える。これを紅白の水引にたとえて、水引の名がついたといわれる。花壇に植えられるような花とも思えないが、山野草の魅力溢れる花だ。
萼片が4個とも白いのをギンミズヒキという。葉にV字の模様が入っているのが面白い。
学名 Poligonum filiforme タデ科タデ属