フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ポールズ ヒマラヤン ムスクの移植

2020-03-23 | アダージョの森

今日は、風も収まり真っ白な南アルプスが美しい。朝6時に0℃だった気温もどんどん上がって、作業を始めたころには、少し暑いぐらいになっていた。

今日は、気になっていた南ガーデンで育てている、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクを移植することにしよう。

南ガーデンの南側なので本来は日当たりに問題はないのだが、その少し南東側にヤマザクラが生えていて、近くにはシラカバもあり、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクに影を作っていた。

それで、4本生えているシラカバの内3本を伐採したところだ。

ところが、伐採していて、やはりシラカバを切るのは忍び難い気持ちになり、それなら、反対にポールズ・ヒマラヤン・ムスクの方を移植したらどうかというアイデアが浮かんだ。

夫婦二人で、それでは移植する場所はどこがいいのかあれこれ検討して、結論として、中央の庭に東西に並んでいる大きな切り株があり、その線上の真ん中あたりで掘りやすいところに植えようということになった。

二つの切り株にロープを渡して、一直線の目安にする。

掘っていくと、土の中は樹木の根が縦横に走っていて、その都度鋸で切断しなければならない。

植穴は、50㎝立方ぐらいで何とかなるのではと判断して掘り進める。

縦横50㎝はいいのだが、深さが50㎝の作業はなかなかきつい。出てくる根の処理も時間が掛かったが、ようやく、50㎝立方の穴を掘ることができた。

そこへ、腐葉土、鹿沼土、牛糞堆肥をブレンドし、油粕と鶏糞を少量与えた土を穴の底に入れ、それらを混ぜ合わせてその上に掘り上げた土を戻して、高さを調整する。

植え穴が掘りあがたので、今度は、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクを掘り上げよう。

掘ってみると深さは40㎝強、直径は50㎝弱ほどになるだろうか。夫婦二人では重くて持ち上がらないので、ブルーシートを根鉢の底に入れて、二人でその両端を持って何とか掘り上げることができた。

続いて、小屋横の階段を持ち上げなければならない。これは慌てず、一段一段「よいしょ」と掛け声をかけ乍ら運び上げる。

何とか、植穴の横まで運ぶことができた。

それでは植えようかと思ったら、その南側の4本リョウブが日当たりを阻害しているのがやはり気になる。それなら、この際、この4本リョウブも切ってしまおうということになり、ウィンチを張って倒すことにする。このあたり、泥縄式だな。

1本ずつ東側に倒していき、4本目も無事倒すことができた。

リョウブの後片づけをしなければならないが、夕方が迫ってきているので、それを置いておいて、先にポールズ・ヒマラヤン・ムスクの植え付けをする。

植穴に上手くポールズ・ヒマラヤン・ムスクの根鉢が入ったのが嬉しい。棒でつつきながら周りに土を入れていきあらかた土が回ったので、根鉢の円周を靴底で柔らかく踏む。

その後、たっぷりの水を注ぐ。水はしみこんでいくが、それが無くなるまで水を入れ続ける。再度根鉢の回りを棒でつつき、柔らかいところがあれば土を入れる。

水が一通りいきわたったので、最後に枯葉を集めてきて、根鉢の上にタップリと盛る。

陽がだいぶ西に傾き、冷たい風が吹き出したころ、ようやく作業を終えることができた。

果たして元気に育ってくれるだろうか、やや不安な気持ちを持ちながら、しばらく見守ることにしよう。