フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

寒さに耐えるロウバイの花

2020-01-11 | 日記
今日も「ほぼ日課」になっているウォーキングに出かけた。コースは東西南北と色々あるが今日は南のコースを取った。
そのコースには、大阪府の広大な施設があり、そこにはいろんな樹木が植えられている。
ほとんど花がないこの寒い時期に目立つのはロウバイだ。漢字では「蝋梅」と書く。文字通り蝋細工のような美しい光沢があり、透けている花びらには儚さを感じさせてくれる。

そして、そこはかと香る甘い香り、これがまとい付くような甘さではなくすっきりした上品な甘い香りなのもいい。 

何故、立春より前の寒さの厳しい時期に咲くのだろうか、高等な生存戦略があるのだろうな。

野鳥が大好きな おびただしく実るセンダンの実

池のあるほとりは梅の香りに包まれるところだが、梅はまだ咲いていなかった。咲いているのは寒椿で「立寒椿」という品種。
寒椿は椿と山茶花の交雑種で、立寒椿は名前の通り、背丈が高い品種だ。
 

咲き始めは花の色が濃い。

花は山茶花のように、花びらが一枚ずつ散るのが特徴で、足元には花びらが広がっていた。


「マチネの終わりに」平野啓一郎 を読み終えて

2020-01-11 | 濫読

 
 「その時こそ、死者たちは、銘々が最後の最後まで捨てずにおいた、いつも隠し持っていた、私たちの未だ見たこともない永遠に通用する幸福の硬貨を取り出して、一斉に投げ与えるのではないでしょうか。
ふたたび静けさを取り戻した敷物の上に立って、今や真の微笑みを浮かべる、その恋人たちに向けて」
(主人公洋子の父親である監督が作った映画「幸福の硬貨」 リルケ「ドゥイノ悲歌」より)

平野啓一郎「マチネの終わりに」を読み終えた後、さわやかな心地よい風が心の中に吹いている。

途中、「二人の恋人が交わした話をもっと具体的に展開してくれたらいいのにな」という不満が常に付きまとったり、まさか、こんなことはありえないだろうと思い続けたりしながらも、最後のシーンを迎えたとき、静かな感動で満たされた。

コンサートの最後に演奏される「幸福の硬貨」


心に残った言葉
・ 人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。」~「花の姿を知らない  まま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない」
・ トーマス・マンの「ヴェニスに死す」と、「ヴェニスに死す症候群」~「中高年になって、突然。現実社会への適応に嫌気がさして、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること」
・ 「マリアとマルタの姉妹」 キリストは世話をするマルタの不満に対して、側で黙ってキリストの話を聞くマリアから、それを取り上げてはならないと語る。
・ 「初めて本当にバッハを好きになれた気がしたの。やっぱり、(1618年~1648年の)30年戦争の後の音楽なんだって、すごく感じた」

ギタリストが主人公の物語なので、色んなギター曲が出てきた。村上春樹の小説を読むときでもあったが、これはどんな曲かなと、you tubeで確かめるという楽しみがあるのもいい。

ロドリーゴ「アランフェス協奏曲第2楽章」
バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番、3番、5番」
フェルナンド・ソル「幻想曲作品54」
バリオス「大聖堂」
ロドリーゴ「トッカータ」などなど

you tubeで「マチネの終わりに」と題するプレイリストを作り、それを聞きながら読み進めた。
 
ラストシーンとなったニューヨーク「セントラルパーク」 https://wondertrip.jp/87450/

春への兆し

2020-01-09 | 日記

さすがに大阪は暖かい、それも今年は暖冬の傾向があるという。

ところが昨年では1月の初め頃には梅のスイセンも咲いていたのだが、今年はどういうわけか咲くのが遅いようだ。

それでも庭の白梅はぽつぽつと咲き始めた

梅を「いじらしい」という人もいれば「凛としている」という人もいる

しら梅や誰がむかしより垣の外 与謝蕪村 この句の解釈にはいろいろ議論があるようだ

垣の外の梅を昔から人々が眺めてきた・・

垣の外で昔も今も、自分を待つ人がいる・・朔太郎

少し無理があっても、朔太郎の方が面白いかな

キンカンの今年の実の数は少ないな、剪定の仕方が悪いのだろうと思うが・・

金柑の笑顔そこらに振りまきて 高澤良一 

庭のスイセンはようやく蕾が膨らんできたところだ

 

立春を思いながら、小寒~大寒を過ごそう


ご近所との新年食事会

2020-01-08 | 人々との交流

今日は全国的に荒れ模様の天気だった。気温は暖かいが、降っていた雨が止んだ後、ものすごい風が吹いた。

ご近所でお付き合いをしているNさんご夫婦と久しぶりに食事会を持った。
場所は、「木曽路」。しゃぶしゃぶ料理を注文した。

ご夫婦で「フィットネスクラブに通う」お二人は、元気そのものだ。Nさんは腰痛に悩まされたり、高脂血症になったりしていたが、運動の目標を定めて、有酸素運動に取り組んできた結果、血液検査はすべてAとなり、背筋や腹筋もついてきて腰痛から解放されたと喜んでおられた。
近くに息子さん夫婦が4人(5年、3年、1年、2歳)のお子さんとおられる。昨年から、そのお孫さんの1人が交代で毎週金曜日に泊まりに来るという家族交流を進めておられ、それが楽しくてたまらないご様子。
 
私たちはといえば、持病があるので定期的な病院通いが欠かせない上に、ウォーキングやストレッチもサボりがちだ。毎年、正月には今年こそ体づくりを思うのだが、いつの間にか途切れてしまって・・
 
大学の工学部の教授をされていたNさんは、半導体不況により卒業生たちが60歳になって企業を解雇され、大変な状況に追いやられたときは辛かったという話をされていた。東芝の凋落、韓国や台湾、中国企業の台頭などの時代だ。
音大でヴァイオリンを習っていた奥さんは、正月の間も毎日ヴァイオリンを弾いていたというのはさすがだ。私など、フルートの吹き初めが7日でしたというのが少し恥ずかしかった。

続いてスズメバチの話題に。お二人は、和歌山にミカン畑を持っておられて、定期的に世話をしに行かれているが、昨年秋、茂みの蔓を引き抜いていたら、スズメバチが飛び出してきて、奥さんが10数か所も刺されてしまった。直後は痛みだすごかったが、幸い大事に至らなかったと今では笑いながら教えてくれた。スズメバチは、私たちも気を付けており、「蜂激取れ」を6か所吊っていて、最盛期にはすぐに一杯になりますと。

その後は、八ヶ岳での庭造りや、最近の読書など、話はあちらへ行ったりこちらへ行ったりしながら、楽しい時間が続いた。
また、夏にでも食事会を持ちましょうと約束してお二人とお別れした。


2020年の春への想い

2020-01-07 | アダージョの森

今日は雨模様の一日だったので、今年の春からの庭造りについてあれこれ考えていた。

9月の南側花壇

西側から見ると、宿根草が少し繁茂しすぎているようだ

北側から見た景色

 

参考になるアイデアを拾い集める

読んでいて楽しい「Garden Diary 2019AUTUMN」~同じ寒冷地、軽井沢の「ハンナフラガーデン」の高田 彩さんの記事にググっと来た

これは6月の南側中央花壇 ホスタがびっしりだ~昨年はこれが鹿に食べられてしまってひどい目にあったな。

 

「Graden & garden winter/2019」北海道ガーデン街道を巡ったときを思い出させてくれた 上野砂由紀さん 

南阿蘇で庭づくりされている 桝田誠二さんの記事~全体をどういうエリアに分けそれらをどう繋ぐかという記事と実行力は凄い

冬の南側花壇を西から見る すべて枯れてしまったので庭の形がよくわかる

京成バラ園 入谷伸一郎さんの「バラ図鑑475種」 よくまとめられているし、2019年の新しい情報が掲載されている

思わず付箋を貼りまくってしまった

伐採が進む南側東エリア 混み合ったところや日差しを極端に遮る樹木などをどんどん伐採していこう

タキイ種苗のカタログ 宿根草を中心に欲しいなと思う苗を調べる これが何時も楽しくて困ったことになるのだ