平成18年10月4日(水) たり たり
父が戦死後、昭和21年10月27日に葬儀を行いました。
その後、横戸小学校から母の実家のあります畑小学校に1年3学期に転校して初めての受持は中村いち先生でした。
ご主人様は 書家 中村天龍先生でしたが、ご逝去から3年の月日が経ちました。
奥様先生は八十路をお迎えになられました今もとてもお元気に多くのご趣味に励まれていらっしゃるお姿を伺いしておりました。
お では語りきれずに昔日への想い懐かしく、又ご主人様先生をお偲びして友人と60年ぶりに先生をお訪ね致しました。
昼食はお弁当を購入して参りますからと申し上げましたものの、気持ちの中では何か手作りを考えておりました。
丁度いただいた新米・栗・里芋・胡瓜・茄子がありましたので、60年振りの思いを込めて持参いたしました。
栗ご飯 里芋とイカの煮物 に きゅうりとなすのぬか漬けを添えました。
11時半「待っていたわ~」同窓会以来4年振りの再会でした。
渋皮が少し残った手作りの栗ご飯、家庭菜園でとれたばかりの里芋の煮物、色好く仕上げた茄子等々に喜んでいただきながら、懐かしいお話に幾たび箸が止まったことでしょう。
先生の黒板の文字に感激したこと。
謄写版印刷のお手伝いが嬉しかったこと。
今でも大切に持ち続けているザラ紙半切の先生手書きの通知票。等々、お話は尽きませんでした。
食後は 書星会 にてご活躍された書家のご主人様 中村天龍先生 が残された貴重な作品、蔵書などを拝見させていただきながら何か記念に戴きたいと思っておりましたところ下記の作品を
頂きました。
頂きました沢山の蔵書
この他、写真にUP出来ない蔵書、筆、半紙等々沢山の大切な記念のお品に今後のお稽古の励みを戴いた気持ちになりました。
時間の経つのも忘れ60年間の想いに素敵な一日を過ごすことが出来ました。先生の益々のご健勝をお祈りしております。
又、書棚に私の高校時代の書道の先生の 「鈴木方鶴遺墨集」 を発見。
先生にお話を申し上げましたら 「どうぞお持ちになって」 に感激致しましたのでご紹介させて頂きます。
鈴木方鶴先生(遺墨集より)
鈴木方鶴先生のクラスになることが生徒の願いと言い伝えられておりましたが、念願かなって高1の担任で御世話になる事が出来ました。
何十年も前に先生の個展にお伺いしましたおりに作品の前で写真を撮っていただきました作品が「大道無門」でした。
遺墨集の中にその折の作品を拝見しましたので懐かしく眺めております。
分厚い立派な遺墨集にお写真の作品を初め素晴らしい作品の数々、全日本書芸文化院の役員として武道館での書初展の審査委員長として壇上でのお姿に懐かしく昭和60年66歳でご逝去された先生をお偲びしました。 合掌