気持ちよく10月25日(第4水)短歌を学ぶ「洸の会」に出席。
先ず初めに先生の 第三歌集 「緑風抱卵」 (写真) のご報告をいただきました。
一同 「おめでとうございます。装丁が素敵!」
先生 「お褒めいただいて嬉しいわ。でも内容もご覧下さいね。」
一同 「」
帯に紹介された「あとがき」より
「千葉県には、まだ、あちこちに里山が残っている。自宅の近くにもあり、私の日々の散歩コースである。
初夏の頃には、雉が抱卵するために、警戒の高鳴きをする。
稀には親鳥の姿も見る。が、雛鳥を観たことは無い。
おそらく、育つことは少ないのであろう。里山も雉もこの先いつまでも在って欲しいと思う。近年この思いは強い。」
帯に紹介された「歌」より
われらの声柔らに返す深緑の山の木霊はやさしかりけり
里山の入り組む谷津田もとほれば在り処は知らに雉の高泣く
もて余すこころはひと日新緑の山に預けてひとり行き行く
森若葉日に日に木の間埋めつくし鴬の声つひに閉ぢ込む
突堤に海鵜ら日を浴み鵜になれぬ鴎は下段にひしめきあへり
題名の「緑風抱卵」は、
里山の入り組む谷津田もとほれば在り処は知らに雉の高泣く から付けました。と伺いました。
次回はご本の中の好きな一首の感想を申し上げることになりました。
又、本日の講義は 「道」 についてでした。
「道」とは?
皆さんがご自身なりの意見を述べ合いながら、先生曰く、すなわち芸術と言うものは「道」を学ぶこと。
「道」とは?=人造り
良い歌を詠むには人格、ご自身を向上させることが大切に思う。
努力無くして「道」は極められない。と大切なお話をいただきました。
今月の歌二首
バスひとつ遅らせ茶房にぐちを聞きダージリンティほろ苦く飲む Mさん
体育の日は芝刈りに汗流す話し相手は緑のかまきり 0さん
私の歌は先日60年振りに恩師を訪ねた思いを詠みました。
手作りの栗飯を持ち60年ぶりに寡婦の恩師を訪ぬ
吾が初にもらいしザラ紙の通知票貴重な優はペン書きたりき