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日本遺族通信 平成19年1月15日の遺書と九段短歌

2007年01月31日 22時00分53秒 | 日本遺族通信


                    1月靖国神社社頭に掲示された遺書 合掌

日本遺族会発行の「遺族通信」が届きました。
今尚、戦争の傷跡深く、散華した夫、父、兄弟を偲び、戦争のない平和を願いながら歌に託しております遺族の歌です。
戦争を知らないお若い人たちにも家族の絆、命の尊さを考えていただきたく全員の歌をご紹介させていただきます。
今号には毎月靖国神社の社頭に掲げられる 「愛しきものへ」 の歌を詠まれた方がおりましたのでご紹介いたします。
時代とは言えとてもしっかりした文章に毎号考えさせられております。 合掌
ご一読いただければ幸いに存じます。

    吾卒寿過ぎて手足の不自由を敢へて我慢の日日を送りぬ        長岡市 女性
    亡き夫をしのびて植ゑしさくら木に昏れてなほ啼くこのせみしぐれ     横手市 女性
    さざ波の光る南方の海静か父の戦死は信じがたかり            青森県 女性
    旗振りて泣く事も知らず出征の父を送りし吾5歳の春           大阪市 女性
     「母さん」と言って戦友は息切れる輜重輸送の中国戦線           長野県  男性
    ゴンドラの手摺りに凭れ眺むれば撫の樹氷は剣の如し           青森市 男性
    呼びかけるビクアの島に我れ立ちてまだ見ぬ父に心境つづる       山梨県 女性
    月々に社頭にかかぐ征きませし20歳の兵の無言の声よ           和歌山県 女性
    月一度靖国神社訪れて拝みに行きし学生時代              静岡県 男性
    父の無事願ひ聞きをりし尋ね人姉も私もラジオの傍に         名古屋市 女性
    いつまでも消えぬ面影追ふ兄の我も老いゆき遺影に語る         京都市 男性
    靖国を論ずる国会放送を吾つみ人の如く聞きをり            常滑市 女性
    海底に今なほ眠るみ霊らにわが生の限り祈り捧げむ           千葉市  私       

コメント (2)
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