平成20年5月靖国神社社頭に掲示された遺書
東京都出身 海軍大佐 古谷 眞二様 (23歳)
昭和20年5月11日 南西諸島にて戦死
皇國の一男子として生を享けて以来20有余年、國を挙げての聖戦に勇躍征く事を得ば男子の本懐、正に之に過ぐるものなし (中 略)
死すること強ち忠義とは考えざるも自分は死を賭して征く、必ず死ぬの覚悟で征く、萬事頼む
眞 二
18年6月10日 箱根小涌谷にしたゝむ
以上は遺書の一部です。 合掌
こんなに悲しい事実があったことを今のお若い皆様には信じられないでしょうが、現実に多くの国民が犠牲になりました。
戦争のない今、本当の幸せとは何かを真剣に考えようではありませんか。
日々の悲しい出来事に 「生きる」 事への大切さを
ご紹介の短歌一首一首に遺族の思いがこめられております。
私達遺族は永遠に詠み継ぐことでしょう。 合掌
ぐちばかり多くなりしも若き日の想出だけは清く美し 米子市 女性
いつの日か導き給へポナペへと母旅立ちしこと伝へたくて 東大阪市 女性
兵の日にわが足跡を残し来し山西省の旅に行きたし 長野県 男性
若人が国の為にと馳せて征く知覧の空に悲しき現実 伊万里市 男性
放牧の野牛の如くツンドラを追はれ歩みき囚虜のわれら 青森市 男性
父としてわれら姉妹を案じをり黄ばみて古りし軍事郵便 足利市 女性
兄在さばいま幾歳と数へては60余年は切なく悲し 篠山市 男性
神棚の榊にはかに枯れたるに父の戦死のきざしと母は言ひにき うきは市 男性
いつまでも消えぬ面影追ふ兄の節分の豆九十六供ふ 京都市 男性
戦ひを語り継ぐるははるかなり代用食も防空壕も死語 千葉市 女性
遺影をば仰ぎつ夜の勤行す尽きたるはずの涙あふれる 常滑市 女性
訪ふたびに涙にかすむかの日々よ摩文仁の丘に平和を祈る 千葉市 私