千 葉 市 戦 没 者 追 悼 式
平成20年10月10日 (金)
於 千葉市市民会館
「式 辞」 千葉市鶴岡市長様 「思い出のことば」 山崎幸子様
第二次世界大戦で尊い命を落とされた4200余柱の冥福を祈る「千葉市戦没者追悼式」が千葉市消防音楽隊の皆様による演奏が流れる中、厳かに執り行われました。
式典には、千葉市鶴岡市長様をはじめ、市議、県議、国会議員、母子推進委員、民生委員等のご来賓の皆様、遺族関係者約400名が参列いたしました。
式典は2時開始、式次第に添って進行されました。
式 次 第
1.開 式 の 言 葉 千葉市保健福祉局長
2.国 歌 斉 唱
3.拝 礼
4.黙 と う
5.式 辞 千 葉 市 長
6.追悼のことば 千葉市 議 会議 長
千葉県遺族会会長
千葉市遺族会会長
千葉市戦災遺族会会長
7.思い出のことば 遺 族 代 表
8.献 花 市長・来賓・遺族代表
9.献 詠 千葉市役所吟詠会
10.お 礼 のこ と ば 遺 族 代 表
11.閉 式 のこ と ば 千葉市保健福祉局次長
千葉市鶴岡啓一市長様式辞より抜粋
千葉市では昭和 27年 以来、追悼式を挙行し、先の大戦で尊い一命を国難に殉じられた戦没者 ・ 戦災死没者の御霊前に進展止まない市政の現況をご報告申し上げるとともに、平和で明るい社会の
建設と郷土繁栄への決意をお誓い申し上げ、ひたすら御霊のご冥福をお祈りいたして参りました。 (中 略)
私達は、過去の悲しみを記憶し、戦争の悲惨さと戦没者 ・ 戦災死没者の尊い犠牲を風化させることのないよう、恒久平和の確立に心を新たにいたすとともに、郷土千葉市の繁栄と市民福祉の
一層の向上を図るため、最善を尽くして参ることをご霊前に固くお誓い申し上げるものであります。 (中 略)とお言葉を頂きました。
遺族代表 「思い出のことば」
遺族を代表して、千葉市中央区にお住まいの山崎幸子様がフィリピン・ルソン島で戦死された弟さんがお父様を他人の人とおっしゃった信憑性。
お父様の思い出は皆無に等しいこと。千葉市の七夕空襲の悲惨だったことをお姑様に伺っておりましたこと。
そして昭和20年6月20日 お父様が フィリピン・ルソン島 で戦死されましたこと。 合掌
遺品の中に、昭和19年に頂いておりました賞状を発見され、思い出を新たにしましたこと。
平成19年、慰霊友好親善事業訪問団の一員として千葉市から参加の機会を頂き、ルソン島に慰霊の旅が出来ましたこと。
最後は「戦争と核兵器のない世界を願いつつ、戦争の悲惨さを語り継いでいかなければならない」とお父様を偲ばれ、時折ことばを詰まらせながらも一言一言、言葉を大切に訴えられました。
会の終わりは千葉市役所吟詠会の皆様の 「献詠」 を有り難く拝聴させていただきました。
弔 慰 式 (寺岡弥三郎)
庵然夢の如く 幽明を隔つ
定めなき人生 限りなきの情
骨肉親朋 皆席に列し
拈香三拝して 泣いて声を呑む
亡き人を 終いの別れと弔えど
心は消えず ありし面影
金州城外作 (谷口廻瀾)
父は明君に奉じ 子は親に奉ず
我来って憑弔し 涙痕新なり
金州城外 秋深き処
坐に憶う 斜陽馬を立つるの人を
遺族の皆様も高齢化が進み会場の空席が目立ち、一抹の寂しさを感じておりますが、幸いにも天候に恵まれ、会が無事に終了致しましたことに千葉市関係者の皆様に御礼を申し上げます。