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日本遺族通信  平成21年3月15日号の遺書と九段短歌

2009年03月30日 20時13分14秒 | 日本遺族通信

   
      平成21年3月靖国神社社頭に掲示された遺書                 (上)フィリピンから奉還された遺骨 
       滋賀県出身 陸軍大尉 寺村 義夫様 28歳                     於千鳥ヶ淵戦没者墓苑
                                              (下)硫黄島で塹壕を掘削する団員

遺書 「心身一片の雲なき気分です」 をご両親様に宛てて、昭和20年3月27日比島ルソン島クラーク山中にて戦死された寺村 義夫様のご冥福をお祈り申し上げます。  
毎月、この悲しいと申しますか、無念の一言に尽きます遺書を拝読させていただきます度に思い出されます戦争の悲劇   を。
遺書に書かれた一部をご紹介
征きます。 攻めて 攻め抜きます。          
      (中  略)
本当に心身一片の雲なき青空の気分です。  
征きし報、伝はらば大いに祝って下さい。
では 征きます 御達者で
               義夫       
 御両親様

言葉がありません。
戦争を知らない皆さんはどのような感想を持たれるのでしょうか。
作文ではないのです。ご自身の本心を綴られたのです。
私はそのような気持ちにさせた戦争責任者を今も、これからも命ある限り許せないのです。残念です。  

今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられました。
お目を通して頂ければ幸いに存じます。

    戦死せし父の遺骨が帰り来ぬ七才の吾に数多の思ひ出         滋賀県 女性
    戦死せし二人の兄に父母の遺影並びて笑まへるごとし         高崎市 男性
    軍服の遺影は若くみまかりて吾のみ米寿迎ふるは憂し         伊佐市 女性     
    闇の中か細く白く夜香樹の切なき香りヒルに届けと          福岡市 男性 
    ベリリュー島の石も磨いて仕舞ひおく仏壇掃除に思ひを込めて     青森県 女性 
    幸せな生活の今もシベリアでいまはの父の思ひ知りたし        大阪市 女性  
    「お父さん」追悼の辞を述ぶる娘はその名一度も呼ぶはかなはず      南相馬市 男性
    遺骨なほ万余埋もれる硫黄島に月下美人の群生地のあり           富山県 男性 
    また一人古き兵逝く平成は昭和の戦史を紙魚喰ふごとし        篠山市 男性  
    秋空へ雅楽の調べ響きたり八千代の平和祈るみたま祭        名古屋市 女性  
    「またきます」散華の父に約束し社をあとに清掃終へて        尾道市 男性       
    父の名を書きたし古希を迎ふるに戦争遺児とふ呼び名は消えず        千葉市 私

コメント (1)
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