奈良の前田様から詳しい説明にお写真を添えてご案内を頂きましたので早速ご紹介させて頂きます。
「前田様より」
秋の斑鳩の里はコスモスが咲き乱れ、道端の畑には黄色味の増した大きな柿が実っています。
法隆寺・法輪寺・法起寺の塔は、斑鳩三塔と呼ばれ旅行者の人気スポットです。
コスモスの花が見頃を迎えている頃と思い、奈良からの帰途少し回り道をして、訪ねてみました。
今回は法隆寺をカットして、法輪寺と法起寺を訪ねました。
法輪寺は飛鳥時代の創建と伝えられ、法隆寺の北方に、法隆寺式伽藍配置で、法隆寺西伽藍の三分の二の規模で建てられていましたが、国宝三重の塔は
昭和19年に落雷により焼失しました。
現在の塔は、昭和50年に飛鳥様式で再建されたものですが、再建にあたっては、「五重塔」などの作品がある小説家の幸田露伴の娘さんで作家の幸田文さん
の格別な協力があったと伝わっています。
法起寺は岡本尼寺とも呼ばれ、聖徳太子臨終の遺命を受けた山背大兄王が岡本宮を寺に改めたと伝わり、発掘調査で岡本宮の建物跡と推定される遺構が
発見されています。
慶雲三年(706年)建立と推定される塔(国宝)は、三重塔では現存最古の遺構といわれています。
発掘調査によって、金堂が西、党が東に建つ法隆寺とは逆の伽藍配置が確認され、同様の伽藍配置を持つ寺院は法起寺式伽藍配置とよばれています。
法起寺と法隆寺は、平成5年「法隆寺地域の仏教建造物」として世界遺産に認定されています。
法輪寺の塔 法輪寺金堂
法輪寺講堂 法 起 寺
コスモスと法起寺の塔 満開のコスモスと三重塔