最近は長い林道歩きもさほどには苦痛ではなくなったので、倉渕の「笹塒山・
ヒカリゴケ」の見物方々竜ヶ岳に行く積りで出掛けた。国道406号線で
西進して権田信号を左折して県道54号で進むが市町村合併で何処まで
行っても高崎市。やがて左手に「はまゆう山荘まで3キロ」の看板の反対側が
今日歩く「滑川林道」の入り口。ダム現場事務所もあるし、ヒカリゴケの
看板もある目立つ場所に駐車。(11.06)
早速、ゲートを跨いで林道に入ると完全に舗装された立派な道、これなら
ゲートをもっと上にしてくれればと思いながら行くと、舗装の切れたあたり
から小崩落の岩石が林道に点在、やっぱり車の通行は無理と納得。(11.19)
暫くで大きな分岐、直進は笹塒山への道らしいが此方は「あと2.7k」の
道標に従って左折。(11.27)
ここからは風景の変わらない林道を大きく蛇行しながら少しづつ高度を上げる。
何しろ旋回の角度が百度以上はあるので歩行距離の割合には中々直進距離は
稼げない。間も無く右手の沢に見なれない形の堰堤が見えたので、一寸
寄り道で見に行く。堰堤は幅広のコンクリートを前後から丸太で固めた
ものや、金網籠に石を詰めて積み上げたものなど、まるで「デ・ケーレ」
の時代に遡ったような物。
付近にパラボラアンテナと何やら機器の設備があったが看板には
「東大地震観測所」とあつた。初めて見るもの。(11.40)
長い林道なので色々雑念を入れながら歩かないと間が持たない。
『今頃、牛伏山岳会氏は好天に動き回る爺イを職場でうらやましがって
るんではなかろうか?」とかターボジェットをつけたようなwassy氏は
相変わらずの八面六臂かな?」とか。
やがて登山口に到着、(11.56)ここには「ヒカリゴケまで880m」
の看板。標高約890m。
さて、一拍の後、勢い込んで登山道に入る。沢筋の湿気の多い鬱蒼と
した杉林の中には、木段が設置されているのでナビが弱受信で全く
機能しない事も気にならなかった。第1目標は右の沢を渡る事なので
踏み跡を発見して直ぐに沢に下り、対岸を見るとやはり小道が見える
気がした。崖を登り上げると広い斜面、道は斜め上方に続く。暫く歩
いたがどうも様子がおかしい。第二目標の沢を探すが一向に現われない。
かなり東に歩いたところで沢音を聞いたので近付くと其処は堰堤のある
大きな谷川で「沢を渡る」等の雰囲気ではない。ナビも相変わらず働か
ないので、仕方なく周辺を探索するも間違ったと悟って撤退。
こんなコースでの間違いなどが情けなく落ち付く為に出発点の登山口
まで戻った。(12.53)。気が付いたらここの樹幹に「竜ヶ岳」の看板。
昼食の間に、敗因を考えた。どうも沢渡りと言う事に執着し過ぎて最初に
見た小道に飛びついた事らしい。おまけに近くに見える沢が浅くて何処
からでも渡れそうと踏んだ事も悪かったらしい。気を引き締めて再スタート。
(13.26)
殆ど小走りで先ほどの小道分岐に来て良く見ると、草で覆われてはいるが
踏み跡は真っ直ぐ続いていた。何とも単純な失敗に大反省。そのまま直進
すると道は自然に沢に入り込み斜めに沢を横切って対岸に続く。しかも
幅広登山道。其れをぐんぐん登っていくと待望の第二の沢が右手に見え、
樹間から対岸の看板が確認できる。沢への降口は一寸断崖であるが、
岩伝いに渡ると「ヒカリゴケまで250m」の看板にほっとする。
(13.48)
このあとの250mは思ったより長く感じた。まだかまだかとブツブツ
文句を吐きながら漸く右手斜面の中腹に錆びついた保護柵発見。(14.10)
説明板には「笹塒山のヒカリゴケ」「ウサギコウモリの生息洞窟」
とある。巨岩の下部に天井の極めて低い洞窟があり確かにヒカリゴケ
が見える。この洞窟自体がコウモリの生息地らしい。ここは笹塒山系
の流れなのか?と思いながら何とか写真にと思ったが爺イのカメラ
では下の写真が精一杯。其れでも微かに光るものが写っている。
周辺を探索しながら写真を撮ったりした後、休憩。
このとき既に竜ヶ岳の事はすっかり諦め。
かって武田泰淳はその短編の傑作「ひかりごけ」の中で「その寂しい光は
増しもせず強まりもしない単純な金緑の一色」と表現していた。
途中撤退にしても、もう少し先まで様子を見に行く。ガレ岩が続くところに
小さなケルン、記念写真を撮って
尚前進すると崩落現場。(14.35)土が比較的新しいので突破は
止めた。多分この先からは割合に良い道になって竜ヶ岳に続く様だが
難所の十八曲がりは今日の様に余計なことで疲労していると爺イには
多分無理。
再訪を期して下山に掛かる。ヒカリコケ前を14.51、第二の沢
14.58、第一の沢15.03、林道帰着15.10。のんびり
角落の勇姿を見ながら林道を下り、ゲートに15.59)。
コースがわかったので次回は何とかなるだろうが、こんなザマでは
300選の横田昭二さんも嘆くだろうな。若しかすると笹塒山の方が楽?
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ヒカリゴケ」の見物方々竜ヶ岳に行く積りで出掛けた。国道406号線で
西進して権田信号を左折して県道54号で進むが市町村合併で何処まで
行っても高崎市。やがて左手に「はまゆう山荘まで3キロ」の看板の反対側が
今日歩く「滑川林道」の入り口。ダム現場事務所もあるし、ヒカリゴケの
看板もある目立つ場所に駐車。(11.06)
早速、ゲートを跨いで林道に入ると完全に舗装された立派な道、これなら
ゲートをもっと上にしてくれればと思いながら行くと、舗装の切れたあたり
から小崩落の岩石が林道に点在、やっぱり車の通行は無理と納得。(11.19)
暫くで大きな分岐、直進は笹塒山への道らしいが此方は「あと2.7k」の
道標に従って左折。(11.27)
ここからは風景の変わらない林道を大きく蛇行しながら少しづつ高度を上げる。
何しろ旋回の角度が百度以上はあるので歩行距離の割合には中々直進距離は
稼げない。間も無く右手の沢に見なれない形の堰堤が見えたので、一寸
寄り道で見に行く。堰堤は幅広のコンクリートを前後から丸太で固めた
ものや、金網籠に石を詰めて積み上げたものなど、まるで「デ・ケーレ」
の時代に遡ったような物。
付近にパラボラアンテナと何やら機器の設備があったが看板には
「東大地震観測所」とあつた。初めて見るもの。(11.40)
長い林道なので色々雑念を入れながら歩かないと間が持たない。
『今頃、牛伏山岳会氏は好天に動き回る爺イを職場でうらやましがって
るんではなかろうか?」とかターボジェットをつけたようなwassy氏は
相変わらずの八面六臂かな?」とか。
やがて登山口に到着、(11.56)ここには「ヒカリゴケまで880m」
の看板。標高約890m。
さて、一拍の後、勢い込んで登山道に入る。沢筋の湿気の多い鬱蒼と
した杉林の中には、木段が設置されているのでナビが弱受信で全く
機能しない事も気にならなかった。第1目標は右の沢を渡る事なので
踏み跡を発見して直ぐに沢に下り、対岸を見るとやはり小道が見える
気がした。崖を登り上げると広い斜面、道は斜め上方に続く。暫く歩
いたがどうも様子がおかしい。第二目標の沢を探すが一向に現われない。
かなり東に歩いたところで沢音を聞いたので近付くと其処は堰堤のある
大きな谷川で「沢を渡る」等の雰囲気ではない。ナビも相変わらず働か
ないので、仕方なく周辺を探索するも間違ったと悟って撤退。
こんなコースでの間違いなどが情けなく落ち付く為に出発点の登山口
まで戻った。(12.53)。気が付いたらここの樹幹に「竜ヶ岳」の看板。
昼食の間に、敗因を考えた。どうも沢渡りと言う事に執着し過ぎて最初に
見た小道に飛びついた事らしい。おまけに近くに見える沢が浅くて何処
からでも渡れそうと踏んだ事も悪かったらしい。気を引き締めて再スタート。
(13.26)
殆ど小走りで先ほどの小道分岐に来て良く見ると、草で覆われてはいるが
踏み跡は真っ直ぐ続いていた。何とも単純な失敗に大反省。そのまま直進
すると道は自然に沢に入り込み斜めに沢を横切って対岸に続く。しかも
幅広登山道。其れをぐんぐん登っていくと待望の第二の沢が右手に見え、
樹間から対岸の看板が確認できる。沢への降口は一寸断崖であるが、
岩伝いに渡ると「ヒカリゴケまで250m」の看板にほっとする。
(13.48)
このあとの250mは思ったより長く感じた。まだかまだかとブツブツ
文句を吐きながら漸く右手斜面の中腹に錆びついた保護柵発見。(14.10)
説明板には「笹塒山のヒカリゴケ」「ウサギコウモリの生息洞窟」
とある。巨岩の下部に天井の極めて低い洞窟があり確かにヒカリゴケ
が見える。この洞窟自体がコウモリの生息地らしい。ここは笹塒山系
の流れなのか?と思いながら何とか写真にと思ったが爺イのカメラ
では下の写真が精一杯。其れでも微かに光るものが写っている。
周辺を探索しながら写真を撮ったりした後、休憩。
このとき既に竜ヶ岳の事はすっかり諦め。
かって武田泰淳はその短編の傑作「ひかりごけ」の中で「その寂しい光は
増しもせず強まりもしない単純な金緑の一色」と表現していた。
途中撤退にしても、もう少し先まで様子を見に行く。ガレ岩が続くところに
小さなケルン、記念写真を撮って
尚前進すると崩落現場。(14.35)土が比較的新しいので突破は
止めた。多分この先からは割合に良い道になって竜ヶ岳に続く様だが
難所の十八曲がりは今日の様に余計なことで疲労していると爺イには
多分無理。
再訪を期して下山に掛かる。ヒカリコケ前を14.51、第二の沢
14.58、第一の沢15.03、林道帰着15.10。のんびり
角落の勇姿を見ながら林道を下り、ゲートに15.59)。
コースがわかったので次回は何とかなるだろうが、こんなザマでは
300選の横田昭二さんも嘆くだろうな。若しかすると笹塒山の方が楽?
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