汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 神秘

2010年09月26日 | 初期中期の詩
愛しさを求めることだって
時には傷つけ合う原因になってしまう
錯乱した精神に寄り添ってくれるのは
凶荒とした世界の潮流に乗る
確かな憂鬱の涙である

触れ合いを求める筈が、
地の底へ這いつくばる様な屈辱を味わい
烈風に弾かれこの世から逸脱してしまった
不幸な少女の亡骸は、深海の気味悪い動物に
その骨の髄まで食まれてしまうのだろう

それは幸福なのか、それとも不幸の連鎖なのか
ギターに爪弾かれる哀愁の旋律でさえ
その両手から零れ落ちる様々な想いの欠片達を
決して集める事は出来ない

世界の様々な人間が混乱に陥っている最中
黄金色に輝いた真実の神秘性だけは
まるでウツボカズラの甘い蜜の香りのように
人間達を惑わせているのだろう

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