汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 耽美詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

弄ぶ 心を

身体を震わせ あなたを受け入れる

イメージは壊れ 欲望の兆し

理性は混沌の中で あなたを捜した

 

傷跡から 流れる血

白い肌に透けるように 紅く静寂を創る

あなたの視線は微睡み 私に手を差しだす

そして 何かを求めるように 私の唇に触れる

 

高まる鼓動 傷口が開き 痛みが突き抜ける

子宮は胎動を始め あなたを待ち受ける

無上を味わうたびに 傷口は膨れ上がり

血を噴き出す まるで生きているように

 

悦びと憂鬱が交じり合う 汽水域の狭間で

感情が戸惑う あなたが好き 抱き締めたい

何処までも昇天して 一つになりたい

 

愛は潤いを滲ませ 湿潤した傷口は

あなたを求めるが故に 更に裂け 拡がる

あなたは困惑に陥り 二人は唇を求めあう 

 

深い恍惚 命は鼓動する

あなたの愛に触れたくて 

やがて孤独の裡で絶頂を迎える

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みやすけの詩 暗鬱詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

遥か彼方に 太陽は昇る

暁の空 草花が揺れる まだ微睡む時間

 

あなたは一人 蒼空に視線を向ける

息吹の僅かな星空に 風の便りを探す

冷たい風 艶やかな花 揺れる夢の跡

 

小さな花 宇宙の孤独

あなたの瞳には 何が映るの

花の枯れた香りが この蒼空には満ちている

想像の中で 花は蝶になって 蜜を吸う

 

色とりどりの寂しさ 揺れる幻想を眺める

弛緩していく身体 まるで死にゆく時の感傷のよう

優しい言葉をかけられ 流れる涙のよう

 

一人一人の夢は まるで花の香りのように

季節の中を廻る 走馬灯の現実に 哀しむように

夢は儚さ 愛は幻 あなたは一人のまま

 

月の差す明かり 太陽は地平線を超える

鳥たちの囀り 轍の残る道 朝焼けの静けさ

総てが調和している 冷たい孤独の中で

あなたは蒼空を見つめ 微笑んでいる

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