汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 暗鬱詩

2012年04月11日 | 初期中期の詩

言葉は失われた 変わらない愛を

惜しみなく注ぐ 太陽の枯れる詩

誇らしく育つ 草木の揺れる土地に

命は呼吸している 薄く漂う 花の香り

 

何処かにある 変わらないものを

探し 果てを見た 降り止まない雨

雨音は寂びれた町に行き渡る

涙は枯れることなく あなたは

美しいままの姿で 生き続ける

 

咲き誇る花 夢は夕間暮れの霞み

呼応する 生命の寂しさを知った頃

春は訪れ 永遠の安らぎに揺蕩う

声は未来に拓けた愛を注ぎ込む

あなたは鬱蒼とした森の中で 呼び続ける

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音楽レビュー 「アンダー・ザ・レーダー」 ダニエル・パウター

2012年04月11日 | 音楽レビュー
アンダー・ザ・レーダー
クリエーター情報なし
Warner Music Japan =music=

 

そこには、哀愁がある。しかし、決して絶望しているのではない。それでも想い続ける、確かな強かさが滲み出ている。もしかしたら音楽という手段では限界があるかもしれない。そういう不安の感情が、幽かに見え隠れしている。それでも、迷いながら、しかししっかりと前を向きながら、それを信じて歩んでいる。そんな感覚。この世界を生きるということの意味は、わからない。でもそこには、確かな人への想いがある。果たせない哀しみ。たとえ願ったとしても訪れないかもしれない安らぎの世界。それは幻想なのか。それでも彼は、迷いと決心の狭間で、殺伐とした世界の道を歩んで行く。前作に比べて、確かな成長のあとが残る作品だったと思います。

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みやすけの詩 耽美詩

2012年04月11日 | 初期中期の詩

透明な空 蝉時雨 森は鮮やかに

命は咲き誇る 想いが交差する

時間の誓約 果たせないまま 沈む太陽

 

微睡む 夢は霞み 雨は降り続く

あなたの唇に 重ねた指輪 熱く溶ける雪のように

身体は反応する 生命の華 淋しさの時間

流れ行く河のように 細やかな幸せ

 

横を向けば あなたの顔 虚しさを感じた

風の吹く刹那 花弁は散り 愛は壊れた

滲む蜜の香り 甘く切ない 涙の味

あなたの唇に触れる度に想い出す

温かだった海の景色を 冷たい雪の季節を

 

両手に溢れた 花に惑う 生命が動き出す

あなたは私の手を掴んだまま 動かない

脈打つ太陽が 誇らし気に微笑んでいる

それでも あなたの手は冷たく 透き通っている

 

私の白い肌に沿う あなたの指 歓びだった

生きる意味を模索した あなたの胸の中で

遥か遠くを見渡す 海原は果てしない夢のように

温かだった あなたの手 虚しさを知った

果てしない宇宙は 寂しさに満ちた ゆりかご

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