汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 湿潤詩

2012年04月18日 | 初期中期の詩

遠くの方で 鳴る雷雲

通り過ぎていく 何もかも

嘘は蜜の味 触れるガラスは 

ひび割れていくだけ

粉々になって 散っていくだけ

 

虚ろな瞳 はしゃぐ子供の声

幻想 冷たい雨に濡れて 涙を流している

それは海の中に居るような心地

遠くの方で 渦を巻く雷雲

見透かされたように 固まる時間

美しい景色を見た

夢幻の生命 華々しい血の飛沫

意識は遠退いて行く 雷雲は鳴り響く

静寂に包まれて 心は閉ざされる

 

静寂の蒼空は いつでも湿っている

虚ろな瞳 雷雲は遥か彼方に 夢を形創る

 

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みやすけの詩 安鬱詩

2012年04月18日 | 初期中期の詩

揺れ動く 花は明日へ散っていく

時間の流れに 蠢く季節の胎動

胎を蹴って 飛び出す 海の匂い

故郷を感じる 哀愁の温度に

 

蒼空に羽ばたく 鳥の影

風は吹き行き 茜空に微睡む陽炎

痩せていく 身体に沿って 愛は満ちる

夕暮れの寂しさを あなたの手に

誓った あの時の影は 万象に宿る生命

想い 憎しみ 泣いた夜は

小さく折りたたんだ自らの意志

 

枯れる事を恐れて 花は逞しく

不意に流れる 涙の訳を探している

暮れゆく空 夕立の重苦しい湿気

侘しさを感じて 腕に残る傷を眺めた

命咲く 星の瞬き 宙を流れる

光りの放射は 明日へと繋がる

 

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