嬉しそうな その瞳 あなたの声
蒼空を見上げた 遥か彼方を 駆ける星
あなたを見つめて 涙が 溢れてきた
遠くに響き渡る 音は さざ波の声音
寄せては返す もう戻りはしない
時空を廻る 光の波のように
愚かでも あなたは優しく 瞳を潤ませる
どこまでが感情の行く場所なのか
愛は醒め行く夢のように 二人を包み続ける
行く末の 結末を感じた 星空の運行
決して振り返らない 恥ずかしい気持ちを押さえて
云ったさよならを 心の中で 繰り返し続けた
擦れ違う 夢想の中では 解っていた
あなたは小さな手で 星を掴もうとしていた
遠くに聴こえる 幸せの鳴る 水平線の向こうを
小さく頷いて 微笑みかけた
あなたの唇が微かに 震えている
壊れかけた愛をかばう 小さな手
染み渡る寂しさを 胸に抱えたままで