汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

森は静寂の中に

2012年07月12日 | 奇想の詩

樹木の囁き さえずる鳥

朝靄の霧消の中で 生きている

 

僅かばかりのパンを持って

この森の奥に脚を踏み入れれば

見失っていた 愛の鼓動が 息を潜める

 

孤独という 一つの優しさが

手を繋いだ時の感触に似ている

 

霧雨の漂う 植物は薫り

葉からは生まれたばかりの 雫が滴る

 

生命の息吹が 哀切さに包まれる

この森の奥に宿る 命の歌声を

微かに感じる あなたの肌の冷たさに重なる

 

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