さり気ない笑み 伸ばした手
言葉をかける 古を廻る 星空に
二つの恒星が 静かに融け合う時
時雨に濡れた あなたの髪は 安らかに揺蕩う
すれ違いの多い 言葉は泡沫に
恥ずかしそうに微笑う あなたは夢現つ
見果てぬ夢の先に
咲き誇る花のように うららかな海鳴り
光る月の陰影が 愛の冷めた頃に
水面に映り込む あなたの顔
小さく沈む舟は 夕暮れの空のように 静かに
微笑む その横顔
あなたはさり気なく 私の手を取り 空を見上げる
儚さに揺れて 愛は宙を舞う枯れ葉のよう