汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

小さな手紙

2012年07月23日 | 奇想の詩

咲いた花のように 朗らかに微笑む

心に空いた穴は 感情の総ての霧消に

 

虚ろな空に うろ覚えの詩を紡ぐ

乾涸びたノート 朝靄の中に 映る暁

 

総ては 夢想の中に 

夜を駆ける星よ あなたへの想いは

海原に鳴る 汽笛の残響

霧消する言葉は 木漏れ日の中に

 

すれ違う人の心は 渦を巻く水流の静謐さ

あなたは私の頬を撫で 慰めてくれる

 

静まり返る 緑道

涼やかな風の流れる 静寂の道

あなたの声は 遠くから流れる 風のよう

海原に陰る 帆掛け舟の陰影

 

虚ろな夢は 黄昏時の涼しさ

私の頭を撫でる その手の温もりは

悠遠の空に架かる 鰯雲の棚引きのよう

 

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月の光る夜に

2012年07月23日 | 悲哀の詩

光りの中へ 打ち拉がれた胸

温かい海の底へと 流れて行く

 

一滴 落ちる時間は 夕暮れの空

握り合った手 

寒そうな瞳を震わせて

何かを伝えようとした 眠る夢の中で

 

疲れた心は 淋しげな瞳に映る

あなたの声色は 流れゆく星空のように

透き通る夢の光景に 薄れ行く

 

手を伸ばし 微笑みをくれた

夢は まだ静寂の中 あなたの姿を追いかけた

空しさの夜に まだ残る 温かさを探して

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