咲いた花のように 朗らかに微笑む
心に空いた穴は 感情の総ての霧消に
虚ろな空に うろ覚えの詩を紡ぐ
乾涸びたノート 朝靄の中に 映る暁
総ては 夢想の中に
夜を駆ける星よ あなたへの想いは
海原に鳴る 汽笛の残響
霧消する言葉は 木漏れ日の中に
すれ違う人の心は 渦を巻く水流の静謐さ
あなたは私の頬を撫で 慰めてくれる
静まり返る 緑道
涼やかな風の流れる 静寂の道
あなたの声は 遠くから流れる 風のよう
海原に陰る 帆掛け舟の陰影
虚ろな夢は 黄昏時の涼しさ
私の頭を撫でる その手の温もりは
悠遠の空に架かる 鰯雲の棚引きのよう