大学の授業についていけない学生が問題になっています。これは、入学者選抜の方法が多様化し、学力試験を課さない対応の入試、AO入試や推薦入試の割合が高くなっているからと考えられています。私立大学では、入学定員の50%以上がこうした学力試験を受けていないがくせいであるというのです。そのため、各大学では学力不足を補うために補習教育を実施しています。補習教育の実施の割合は、私立大学で54%、国立大学で46%、公立大学で27%という数値であるというのです(YOMIURI ONLINE)。この補習教育の実施は入学後にというのが一般的ですが、入学後に実施している割合を見てみると、国立大学で80%、私立大学で59%、公立で40%となっています(YOMIURI ONLINE)。つまり、私立大学の多くは入学式の前から補習教育を実施していることになります。
入学者定員の約80%がAOおよび推薦入試による群馬社会福祉大学では、2010年度入学者から補習教育の態勢を整えたそうです(YOMIURI ONLINE)。入学前は12月から毎月1回大学に通わせ、英数国理社の5科目で学力試験を実施し、入学後には一般入試の入学者も含め、英数国の到達度試験に基づくクラス分けを繰り返し、高校修了時までの補習教育を徹底するそうです。こうした補習教育は、「学生には、計画的な支援が欠かせない。格差のある学力を放置したままで社会に出せない」、「試験や補習教育を通して勉強する習慣をつけさせたい」、「学生はみんな力を持っている。それを努力の中から再認識してほしい」という考えからだそうです。なるほどと思います。ただ記事にもありましたが、こうした補習教育は単位に認定しない課外授業のため、どこまで学生の意欲を維持できるか、授業の成果をカリキュラム全体にどうつなげていくかなど、課題も少なくないのです。
どこまでできるか考えて進まないより、思ったことを実施していくという姿勢と実行力が問われているのかもしれません。
入学者定員の約80%がAOおよび推薦入試による群馬社会福祉大学では、2010年度入学者から補習教育の態勢を整えたそうです(YOMIURI ONLINE)。入学前は12月から毎月1回大学に通わせ、英数国理社の5科目で学力試験を実施し、入学後には一般入試の入学者も含め、英数国の到達度試験に基づくクラス分けを繰り返し、高校修了時までの補習教育を徹底するそうです。こうした補習教育は、「学生には、計画的な支援が欠かせない。格差のある学力を放置したままで社会に出せない」、「試験や補習教育を通して勉強する習慣をつけさせたい」、「学生はみんな力を持っている。それを努力の中から再認識してほしい」という考えからだそうです。なるほどと思います。ただ記事にもありましたが、こうした補習教育は単位に認定しない課外授業のため、どこまで学生の意欲を維持できるか、授業の成果をカリキュラム全体にどうつなげていくかなど、課題も少なくないのです。
どこまでできるか考えて進まないより、思ったことを実施していくという姿勢と実行力が問われているのかもしれません。